月別アーカイブ: 2012年11月

逆柱いみり「NAKOKAPPA ネコカッパ」

NEKOKAPPA(ネコカッパ)表紙

逆柱いみり「NEKOKAPPA(ネコカッパ)」(Editions IMHO)¥1200+税

21世紀の奇想絵師・逆柱いみりが描き下ろす、衝撃の単行本。
新キャラクター「ネコカッパ」の目から見たポップでグロテスクなワンダーランド。

ひなびた温泉街か東南アジアのどこかのようなエキゾチックでレトロな景色の中を、逆柱いみりの代表キャラ、ネコカッパがロードムービーのように、やって来ては去ってゆきます。

フランス語訳されていますが、擬音が多いサイレントっぽいマンガで、テクストが少なめなので、お試しください。
日本版は河出書房新社より2002年に発行されましたが(定価2100円)、品切・重版未定となっています。

14.7cm×21cm 164pages(カラー口絵8P)

川勝徳重「十代劇画作品集」

川勝徳重「十代劇画作品集」函入

川勝徳重「十代劇画作品集」(セミ書房)¥952+税

画雑誌『架空』(セミ書房)や『幻燈』(北冬書房)に寄稿する川勝徳重が、20才になったのを機に、これまで同誌で発表した劇画に、書き下ろし作品を加えてまとめた処女作品集。『架空』を発行するセミ書房から出ました。限定300部。

《目次》
縁の下の蝸牛/遺言状(書き下ろし)/本のはなし/福助小噺/白夜(書き下ろし)
夏目房之介「平成の若旦那・川勝徳重君について」
著者あとがき

 「彼の印象は、もうはじめから「変り者」で、少し話せば「こいつは生まれつきのディレッタント(趣味人)だ」と思わせ、しばらく見ているとその挙動から「なるほど現代的な若旦那って奴だな」などと腑に落ちるような妙がある」(夏目房之介)

A5判164pages 並装 函入

十代劇画作品集 本体

川勝徳重「十代劇画作品集」

川勝徳重「十代劇画作品集」

川勝徳重「十代劇画作品集」

永田五月「消化器系神経系ストラップ」「点滴少女ストラップ」

永田五月消化器系神経系ストラップ

永田五月「消化器系神経系ストラップ」¥300+税

女の子と消化器、脳神経系のイラストが、別々の透明樹脂に描かれたものが、一くくりになっています。約5cm。

永田五月点滴少女ストラップ

永田五月「点滴少女ストラップ」¥400+税

女の子と点滴の2つのストラップが輸液チューブで繋がっています。チューブの色がとってもリアル! 約5cm

いずれも一点一点永田さんの手描き、手作りです。モチーフや色使いは同じですが、微妙にそれぞれ違います。

アニメルカ特別号「反=アニメ批評 2012 summer」「反=アニメ批評 2012 autumn」

反=アニメ批評2012summer

アニメルカ特別号「反=アニメ批評 2012 summer」¥1000+税

Side-RtoLとSide-LtoRの両開き仕様で、2つの特集が組まれています。
■Side-RtoL:アニメと音
【座談会】
サウンド・アンド・ミュージック
泉信行(漫画研究家)×Windress(音MAD制作者)×レスター伯(ニコマスP)「アニメにおける音と映像のアンサンブルをめぐって」(司会・構成:高瀬司)

【論考】
●スイングするアニメ
吉田隆一(サックス奏者/ジャズミュージシャン)「『坂道のアポロン』をジャズの視点で観る」
●『さよなら絶望先生』
鈴木真吾「凝縮された音の洪水」
●土地・神主・キャラクター
村上裕一(批評家/『ゴーストの条件』)「東方ProjectとAKB48 の比較考察のためのメモ」

【インタビュー】
クール・タイワンの可能性
王凱平(台湾人編集者)「台湾におけるオタク文化をめぐって」(取材・構成:高瀬司)

■Side-LtoR:シャフトの視線
【論考】
百合的想像力に潜む男性の声
志津A(『セカンドアフター』責任編集)「『まりあ†ほりっく』で『魔法少女まどか☆マギカ』を読む」

ゲオルク・ジンメルと新房昭之
米原将磨「静止画が動くことについて」

献身するペアボンドゲーム
田中のど「『ゆるゆり』の構造について」

描線が生み出すリズムを求めて
まつとも「『DRAGON JAM』における予期・ズレの表現とその条件」

ポータル=カオス
石岡良治(批評家/表象文化論)「「太閤娘・豊臣秀吉」と底無しの時空間」

【イラスト・マンガ】
一輪社/ナマエミョウジ/mot
【表紙】
一輪社/mot
【デザイン】
五十嵐哲夫
【編集長】
高瀬司
A5判104pages

反=アニメ批評2012 autumn

アニメルカ特別号「反=アニメ批評2012 autumn」¥1000+税

反=アニメ批評2012 summerに続いて、アニメと音を特集。

【座談会】
ジャズメルカ vol.1
大谷能生×類家心平×吉田アミ×吉田隆一×高瀬司
「特集*『坂道のアポロン』『LUPIN the Third -峰不二子という女-』」(構成:高瀬司)

アニソンにアニメを観る、アニメにアニソンを聴く
永田希×仲山ひふみ×成上友織×高瀬司 (司会:高瀬司/構成:成上友織)

声の幽霊が回帰する?
関西クラスタ(太田陽博・奥村エルネスト純・小林勝平・コロンブス・谷口創・田村柑橘・朝永ミルチ)
「〈声幽論〉をめぐって」(構成:関西クラスタ・アニメルカ編集部)

【マンガ】
ナマエミョウジ「すけっ娘メイちゃん」

【論考】
おおかみこどもと駿と勲
泉信行「ジブリに立ち向かうことの意味」

杉田悠「和姦化するエロアニメ」

【フライヤー】
mot
【表紙】
ナマエミョウジ
【デザイン】
五十嵐哲夫
【編集】
田中のど、成上友織
【編集長】
高瀬司
A5判102pages

東京大学漫画調査班TMR「コミック誌158選」

コミック誌158選

東京大学漫画調査班TMR「コミック誌158選」¥952+税

コミックメディアの地図を作るべく、現行のコミック誌の中からまず400誌余りを予備調査対象とし、その中から漫画界での影響力、各ジャンルでの代表性、掲載作品、話題性などを考慮し選ばれた158のコミック誌の2012年の夏〜秋にかけての号をとりあげ、1誌1ページでレビュー。

各雑誌の基礎データ(発行元、創刊年、発売日、判型、綴じ方、ページ数、価格、発行部数)、雑誌評、目次、対象となった号でのおすすめ作品2本のフォーマットで雑誌情報が掲載されています。
惜しくも158選に漏れた、リザーバー誌のショートレビューも巻末に付されています。

B5判184pages