月別アーカイブ: 2012年3月

イザベル・ボワノ展(1) 作家紹介

イザベル ポートレード

3月に来日して、代官山のHARCOZAとTaco chéで展示をするアーティスト、イザベル・ボワノ〜タコシェのDMでぬいぐるみのクマちゃんの手をひいてパリを歩いている人物〜とその作品について、少しずつ紹介してゆきます。

イザベル・ボワノ(Isabelle Boinot)

76年生まれ。フランス西部の町ニオール出身、パリ在住のアーティスト。アングレームの美術大学を卒業後、イラスト、グラフィック、出版を中心に活動を開始。デッサンやコラージュ、刺繍、映像など多岐にわたる表現で、フランスはもとより、日本、スウェーデン、アメリカでも作品を発表。

グラフィックマガジン「Frédéric Magazine」の編集・発起人の一人としても、展覧会や出版を通してフランスのグラフィックシーンの第一線で活動。イタリアや日本旅行を記録した手帳を書籍化した「Prego」「すみません」、オリジナルレシピを自ら図解した料理本「私のおでかけレシピ」(Mes recettes à emporter)などが好評。新聞・雑誌に作品を提供する一方で、ジン活動も行う。

この4月には“わたしのレシピ”シリーズの第二弾「わたしのおやつレシピ」が発売の予定ですが、なんとフランスに先駆け、展示にあわせて日本で先行発売されます!

こちらが、わたしのおでかけレシピのサンプル

震災後に、日仏学院がフランスの作家やアーティストたちに呼びかけた「日本に寄せる80分のメッセージ」(1アーティスト約1分)のためにイザベルが製作したアニメ。

作家ホームページ http://i.boinot.free.fr/index.htm

イザベルの来日を記念して、そのインタビューとフランスのグラフジンについての記事を掲載したwebフリーペーパー「メランコフ6号」こちらからダウンロードして読めます!

メランコフ6

月刊スーサイド 05 特集:ニュードラッグ

月刊スーサイト ニュードラッグ
月刊スーサイド 05 特集:ニュードラッグ ¥750

「自殺」についての月刊誌『月刊スーサイド』第5号!
執筆は、ドラッグ&精神拡張食品研究家のパラメヒコ億泰氏(ぱらめひこおくやす)。
かつてサッカーゲームばかりをレビューしていた特殊ゲームライターとして一部で知られている人物が、 スラローム、リキッドウェザー、ガーデン、タオマル、リエゾン・・・・などなど、知られざるドラッグをレヴューします。ドラッグ初心者向け小学生のためのドラッグから、なぞのフリードラッグなどなど、その効果だけでなく、誕生背景から、ドラッグが引き起こした現象までを説明。子供の自殺とドラッグがつくる未来、安楽死とドラッグについても言及。

付録CDR「睡眠」付き。(この号はCD-Rつきで冊子のみの販売はありません)

なお、1号2号に続いて、3、4を飛ばしての5号となります。この飛びっぷりや先取り感覚もお楽しみください。

※『月刊スーサイド』は、沖縄の実態がわかる『ヘントナー大佐日記』につづく、虹釜太郎がタコシェに推薦する冊子シリーズ。

逆柱いみり 描きおろし龍イラスト

逆柱いみりさんが辰年にちなんで描いた龍のような、大工さんの墨壷のような乗り物にのった不思議キャラクターたちのイラストが入りました。店頭でもご覧いただけますし、オンラインショップでもおもとめいただけます!

オンラインショップの逆柱いみりコーナーはこちら逆柱いみり ドラゴンシリーズ

津からの小冊子 Kalas 15 2012.3月号「生えているところ」

Kalas15

津からの小冊子Kalas15 「生えているところ」¥400

三重県津市から発信する個人制作の地方誌。編集人の個人的な疑問や関心が、身近な津の人や物にぶつけられ帰納してゆくパーソナルでいてリージョナル、そしてユニバーサルな冊子。

特集は「生えているところ」。同じところで同じ冊子を作り続けていると、初期衝動も薄れ、郷土愛や物事への関心というわかりやすい理由だけではモチベーションは維持できず、なぜこの場所で、この仕事?と疑問を持たずにいられない…。というわけで津市で様々な経緯で仕事する人たちに取材。

東京で修業中に祖父の死をきっかけに家業についた和菓子屋の三代目、借金返済のためにSM嬢となりその経験を綴った「エムの手帖」で作家となった津市出身の泉美木蘭、縁もゆかりもなかったのに津でカフェを開くことになったカップル、フランスで料理を学んだのち酒屋を継いだ女性、傾きかけた家業を立て直すべく林業に就いた男性などなど、それぞれの事情を聞きながら、人と土地について編集人がしみじみ考えます。

ほか
歩くカメラ「界隈」写真・松原 豊
ゆめのなかでぼくは=絵と文・つつみあれい
銘木店の本棚 奥山健太郎 …など。

A5判60P

創刊 未知の駅 Vol.1

未知の駅 vol1
未知の駅 Vol.1(諫山三武) ¥500
キャッチフレーズは「資本主義に巻き込まれながら、巻き返す手立てを考えるためのZINE 未知の駅」。
Alternative, DiY, Permaculture, Pirates, Architecture など、オルタナティブな視点を模索し、実践する人たちが集まる「未知の駅」。

3.11を体験しての創刊、テーマは「生きる」を問い直す。創刊の経緯や、テーマについては、「まえがき」から引用。長くなりますが、3.11以降の心情や今後のヴィジョンなど、今だから共有できる(したい)気持ちやテーマが綴られています。

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3.11以降、生活のとても基本的な部分ー衣食住ーにおいて大問題が生じている。放射性物質の問題だ。スーパーに行っても、レストランに行っても、外に出るだけでも、お化けのようについてくる「アイツ」に、いま頭を悩まされている。マスクはつけるべきなのか? 引越しをするべきなのか? 食べ物は産地から選ぶべきなのか? 今まで通りの生活を続けていていいのだろうか? というか、そもそも僕達は今まで何に頼って生きてきたんだ!? なんだかモヤモヤ〜〜〜っとして、落ち着かない!!

自分だけ? と思ったが、いやいやいや…全然そうじゃなかった。旅をしたり、人と話したりしていたら、この「モヤモヤ」への打開策を考え、もう既に動き出している人たちというのが、ちゃんといたことが分かった。ちゃんといるじゃないか! それも3.11が起こるずっとずっと前から。パーマカルチャー、スノボー、海賊文化、クラブやパーティ文化、りんご売り、マラソン…。みんな自分(たち)なりのやり方で、自分(たち)の「生き方」を思想・言葉・実践にしている。

「あ、こんな生き方もあったか!」とハッとさせられるような思考・生活様式・文化が、実は世の中には存在している。生き方や人生の選択肢なんてものは、僕が思っていたよりも、もっともっと「開かれた」ものなのかもしれない。「これは一度ちゃんと自分が出会ったモノをまとめておく必要があるな」と思った。それで気がついたら、こんなZINEが出来上がってしまった訳だ。ZINEなんて作ったことなかったし、どうやって作るかも知らなかった。でも、このアイデアを聞いてピンと来た周りの人たちが記事を書いてくれたり、資金を援助してくれたり、その他様々なサポートをしてくれた。人が集まれば、何かが出来る。このZINEが一体誰の役に立つのかは分からない。でも、同じくピンと来るものを感じた人に読んでもらえたらと思っている。その人に言葉を届けたい。

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メインコンテンツ—–
諫山三武「2011、夏、ヒッチハイク」

マスブチアヤコ「三台の車が教えてくれたこと」

山本敦久「Critical Ridingーヴァナキュラー横乗り文化(長野編)ー」

上野俊哉「パーマカルチャーにエコゾフィーの可能性を見出す CriticalとSpiritualの間で」

瓜生太郎 イラスト集

小笠原博毅×キャプテン・ジャック・スパ老 即興トークイベント「パイレーツ・ダイアローグ」

片山玲一郎「いのちの振れ幅」

小笠原博毅「独走論ー独り走ることー」

A5判110P