創刊 未知の駅 Vol.1

未知の駅 vol1
未知の駅 Vol.1(諫山三武) ¥500
キャッチフレーズは「資本主義に巻き込まれながら、巻き返す手立てを考えるためのZINE 未知の駅」。
Alternative, DiY, Permaculture, Pirates, Architecture など、オルタナティブな視点を模索し、実践する人たちが集まる「未知の駅」。

3.11を体験しての創刊、テーマは「生きる」を問い直す。創刊の経緯や、テーマについては、「まえがき」から引用。長くなりますが、3.11以降の心情や今後のヴィジョンなど、今だから共有できる(したい)気持ちやテーマが綴られています。

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3.11以降、生活のとても基本的な部分ー衣食住ーにおいて大問題が生じている。放射性物質の問題だ。スーパーに行っても、レストランに行っても、外に出るだけでも、お化けのようについてくる「アイツ」に、いま頭を悩まされている。マスクはつけるべきなのか? 引越しをするべきなのか? 食べ物は産地から選ぶべきなのか? 今まで通りの生活を続けていていいのだろうか? というか、そもそも僕達は今まで何に頼って生きてきたんだ!? なんだかモヤモヤ〜〜〜っとして、落ち着かない!!

自分だけ? と思ったが、いやいやいや…全然そうじゃなかった。旅をしたり、人と話したりしていたら、この「モヤモヤ」への打開策を考え、もう既に動き出している人たちというのが、ちゃんといたことが分かった。ちゃんといるじゃないか! それも3.11が起こるずっとずっと前から。パーマカルチャー、スノボー、海賊文化、クラブやパーティ文化、りんご売り、マラソン…。みんな自分(たち)なりのやり方で、自分(たち)の「生き方」を思想・言葉・実践にしている。

「あ、こんな生き方もあったか!」とハッとさせられるような思考・生活様式・文化が、実は世の中には存在している。生き方や人生の選択肢なんてものは、僕が思っていたよりも、もっともっと「開かれた」ものなのかもしれない。「これは一度ちゃんと自分が出会ったモノをまとめておく必要があるな」と思った。それで気がついたら、こんなZINEが出来上がってしまった訳だ。ZINEなんて作ったことなかったし、どうやって作るかも知らなかった。でも、このアイデアを聞いてピンと来た周りの人たちが記事を書いてくれたり、資金を援助してくれたり、その他様々なサポートをしてくれた。人が集まれば、何かが出来る。このZINEが一体誰の役に立つのかは分からない。でも、同じくピンと来るものを感じた人に読んでもらえたらと思っている。その人に言葉を届けたい。

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メインコンテンツ—–
諫山三武「2011、夏、ヒッチハイク」

マスブチアヤコ「三台の車が教えてくれたこと」

山本敦久「Critical Ridingーヴァナキュラー横乗り文化(長野編)ー」

上野俊哉「パーマカルチャーにエコゾフィーの可能性を見出す CriticalとSpiritualの間で」

瓜生太郎 イラスト集

小笠原博毅×キャプテン・ジャック・スパ老 即興トークイベント「パイレーツ・ダイアローグ」

片山玲一郎「いのちの振れ幅」

小笠原博毅「独走論ー独り走ることー」

A5判110P