日別アーカイブ: 2011 年 2 月 9 日

ライオン・メリィ「ヒア・カムズ・ザ・サン」

ヒア・カムズ・ザ・サン

ライオン・メリィ「ヒア・カムズ・ザ・サン」¥900

キーボード奏者として70年代後半から、あがた森魚をはじめとしたアーティストたちのライブサポート、メトロファルス、ヤプーズに参加、ソロやメリーズでの活動などを行なってきたライオン・メリィさん。
ホームページを開設した2003年夏頃から、ブログがわりに掲示板に書き込んできた自身の文章をまとめたもの。
「よく言えば、落ち着いた時代、悪く言えばパッとしない時代—–老猫のような生活」とは本人の弁だが、その間約7年淡々と書き続けてものを”もの、ポケットに入るものが好きだから”と文庫本にして、ベストセラー本と同じタイトルにしとけば、間違って買う人がいるかも、なんて言いながらノルウェーの森とはせずにヒア・カムズ・ザ・サン。それを、また”ヒア・カム・ずさん”と言い換えたり、本当はa day in the lifeと白状して、「それだと、納得されてしまうでしょ。それは癪だから。あえて、すこし、ズラス。ずらすズラ」という調子。
まさに老猫みたいな、肩の力の抜けた遊びやリズムのあるメリィさんワールドです!

小さな本ですが、カバーをとるとハンコがおしてあったり、イラストの描かれた折り込みページを開くと違った絵柄になったり、かわいい型抜きがあったり、ステッカーがおまけについていたり…と手作業でつけ加えられたメリィさんからの小さなサプライズが楽しい自費出版です。

文庫110P

架空 No.11 2010.12

架空11

架空 No.11 2010.12 ¥1000

今月号では、〈ニューフラット〉と称して、表紙と巻頭に新たな表現者5人の作品を起用。ガロの流れ継ぐというコンゼプトで創刊し、捨て身の1年間限定月刊化を実行中の架空が、さらに新境地を目指す!年をまたいで2月に入ってからの12月号で、師走を追走と銘打っての発行。書き間違いなどではありませんので、念のため。

〈ニュー・フラット・レボリューション〉
木下竜一 「ヘネシー作家」
勝見華子 「夜」
非常夢遊口 「もしも」
山田英子 「誤っ歩さん」

■四コマ架空
高橋マナブ
くるみみどり
かなしきじゅんこ 「魔女の心臓」
地獄の狂人
山坂ヨサンセン
砂糖ヒロタカ 「りかぴぃ」
野元電池

藤宮史 「或る夏のいちにち」「○△□まる・さんかく・しかく」
キクチヒロノリ 「HEAD COMIC」
まどの一哉 「西遊」第8話
鳥子悟 「妻の遍在」
高木ひとし 「自由の女神」
黒川じょん 「とどかないもの」

「月刊ガロ目次録」第8回

安部慎一[原作]西野空男[作画] 「珍犬バナナ」
三本美治 「キャプテン」

金ゐ國許 「つげ義春を旅マップする」6
久保隆 「情況」的場所へ【10】

■四分の一掲載
黒山春久 「途上」
荒木ひよう 「やくそく」
安部慎一 「若き日のモーゼ」

B5判 160P