月別アーカイブ: 2008年4月

友沢ミミヨさん新刊「まめおやこ」発売です!

 友沢ミミヨ『まめおやこ』(長崎出版)¥1260

 かわいい赤ちゃんを、友沢ミミヨ先生がお得意のプチはげ&デブキャラにして描いた好評の育児マンガ「まめおやじ」の続編が出ます〜。
 幼児ならではのかわゆさや無邪気さに不条理やわがまま、妄想が入り混じった天然に楽しい友沢おやこの日常生活を覗いてみてください。読めば、誰もが幼子のような心、あるいはお母さんの気持ちになって、なんだかうきうき!
記念のサイン会もあります(会場はタコシェではないので、念のため)。
■ 日時:2008年5月3日(土) 15時〜16時
■ 場所:リブロ吉祥寺店にて
 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-5-1
■ 定員:先着100名様(当日参加可)
※ 新刊『まめおやこ』をリブロ吉祥寺にてお買い上げの
  お客様にイベント参加整理券をお渡しいたします。
  当日参加の方に特典プレゼントがあります!
 (お問い合せ先:リブロ吉祥寺店電話番号0422-21-8122)

しゃがみ強パンチ「C級音犯」

C級音犯 ¥200

 人名だけでなく、企業名から商品のキャッチコピーなど、なんでも姓名判断してしまう占いクリエイター【しゃがみ強パンチ】大田ノブ−スナフキンとジャズシンガー・ババチャンのよる(自称)「暇つぶし程度の読み物・聴かせ物」。
 ヴィレッジ・ヴァンガードのフリペにも占いの連載をもつ【しゃがみ強パンチ】大田ノブによる、占いとは関係ないシュール且つパンクな1Pマンガを集めたマンガ短編集(といっても最終的にはひとつの世界物語に収斂してゆくのですが…)と、ジャズシンガーのババチャンによるCDのスプリット、しかも200円です。
 表2から表3までびっしり漫画が描かれているうえに、文字量が多く、行間が狭いネームのおかげで読み応えも抜群! リーズナブルで読み応えもあります。
A5判76P

藤井誠二・武富健治「「悪いこと」をしたら、どうなるの?』

藤井誠二、 武富健治『「悪いこと」をしたら、どうなるの?」 ¥1260

 理論社のヤングアダルト新書 よりみちパン!セから、少年犯罪や少年法に関する本が出ました。つい最近も、光市の母子殺人事件の判決が出たばかりですが、この本も、この事件をまず例にあげ、少年が犯罪後、どのように裁かれ罰せられるのか、そして周囲の人がちがどうなってゆくのかを、説明し、犯罪–裁き–償いなどについて考えてゆきます。
 冒頭に、『鈴木先生』の武富健治による、少年殺人犯の少年院での日々を描く短編漫画を収録。被害者と加害者だけでなく、生活を一変させられた彼らの家族たち、そして更生施設の人々のドラマを描くことで、ひとつの犯罪が人々に落とす陰のはかりしれなさを武富流に投げかけています。
四六判252P

いましろたかし『グチ文学 気に病む』

いましろたかし『グチ文学 気に病む』 ¥1365

 超脱力コミック『ラララ劇場』『盆堀さん』から、その力の抜けぶり×シニカルさをキープしたまま児童マンガ『化け猫あんずちゃん』を経て、文学へ!(って、マガジンハウスの『ウフ.』の連載エッセイをまとめたものですが、巻末にネームのような描きおろしマンガが7編ついています)
 お金もない。仕事もしたくない。体も健康でない(結石や前立腺肥大など)。最近目もよく見えない(緑内障)。髪も元気がない。妻とのセックスもない。子供をせがまれるが作る気がない…。”ないない尽くし”の毎日…。 まるで、ミドルエイジになった『釣れんボーイ』、マンガ家になった盆堀さんとでもいうような日々をグチのように綴る…。
 子供も大人も老人も、男も女も、ほんとはみんなが持っている、人生「どっちらけ」気分をミもフタもなく代弁する、いましろ流”グチ文学”。そこにあるのは、生きていく苦しさと悩ましさ〜思考停止〜空中分解、散り散りになって消えていく「どーでもいい」。
 そんな、ないない尽くしと苦悩の地平にひらけた”グチ文学”で、日常のボーダーを作者とわかちあってみてください!

ユニークな旅の作り手『風の旅行社物語』

原優二『風の旅行社物語』¥2100

 ひょんなことから、タコシェの近くに「風の旅行社」という旅行会社があることを知りました。道に出ている看板で、そこにあるのはわかっていたのですが、旅に縁がないことから、どんなことをしている会社かわからないままでいました。
 ところが、ある日、お伺いしてみると、そこには、アジアや南米の秘境を紹介するパンフがたくさんありました。モンゴルの草原でゲルや乗馬を体験したり、ネパールでトレッキングをしたり、とディープな体験ができるツアーを作っている会社だったのです。
 現地スタッフと連携して、素のままの魅力や生活を提供しながら、しかし日本人にあわせた細やかなケアとスケジュールで貴重な旅の経験をしてもらうという、コンテンツを作り出す会社だったわけです。
 といっても、はじめからそういう旅行会社だったわけではなく、格安航空券の販売競争が激化する96年、この競争をおりて、”風”にしか作れない旅を作り、限られた時間で旅をする人たちにその旅の価値を買っていただくことで食べていこう、と思い切ったことから、旅の創造が始まったとのこと。
 のんびり、行き当たりばったりの現地スタッフとの足並みのそろわない共同作業、9.11やSARSなど世界規模の逆風など、現地の魅力を最大限に味わってもらうという理想の前に立ちふさがるいくつもの困難をかいくぐり、今日も風の旅行社は旅を作っています!
 
 会社や仕事の作り方、旅の作り方に興味のある方、世界の秘境を愉しみたい方、におすすめです。店頭では、風の旅行社さんのツアーパンフも一緒においておきますので、手にとってすてきな旅に想いをめぐらしてみてください!