11月18日に川崎タカオさんの半日店長イベントも無事に終了しました。
川崎作品の中にはマジシャンがよく登場しますが、川崎さんが、ここ10年、呑み屋などで披露して磨きをかけてきた唯一の持ち手品?コインマジックも披露されました。写真はコインを消した瞬間ですが、写真だと消えたんだか、腕をけがしたと言って見せているところなのか区別がつきません…ね…。でも確かに消してました! この目で見ました。
さて、昨日から店内にある、川崎タカオさんのイラストですが、こちらは、今回の単行本「きまぐれな輝き」の原型ということで、実はこの日のために川崎さんが、いろいろな技を駆使してご用意してくださったものです。
わら半紙みたいな紙に、灼けたような色をプリントしたり、精度の粗い印刷を復元してみたり…、地味に凝っているので、一見最初からそういうものなのか、とスルーしちゃいそうですが、セルフカヴァー作品と思って、目をこらしてみると、随所に小技がきいていて、ムムム!ときます。
そんな職人的な凝り具合が川崎作品の魅力のひとつかと思いますので、店内の展示も新刊「きまぐれな輝き」とあわせてご堪能ください!
引き続き、「きまぐれな輝き」をお取り扱いしておりますのでよろしく。
月別アーカイブ: 2007年11月
川崎タカオ先生半日店長 タカオ祭り絶好調!!!
11月18日 15:00〜19:00
川崎タカオ半日店長DAY
コミック短編集「きまぐれな輝き」をドロップ、個展もに賑わいのうちに終了し、いよいよタカオ祭りも盛り上がり、明日、タコシェでの半日店長となります。
バッジやキーホルダーも入荷、「へたれチキン」なども御用意していますので、ぜひいらしてください! レッドカーペットを敷いてお待ちしてます!
今回の単行本の元になった、発掘原稿も展示いたします。
川崎タカオブログ「渋く滑稽に」
特集はヴァンパイア Yaso 夜想
Yaso 夜想 ヴァンパイア ¥1575
夜想からYasoとなり、耽美、ゴスな路線を極め、今回の特集がヴァンパイア。
ヴァンパイアとドラキュラとノスフェラトゥ、吸血鬼はどう違うのか…という基本的な定義にはじまって、映画や小説の中の古典的な吸血鬼のおさらいを経て、山本タカト、恋月姫、小島文美、丸尾末広ら現在の絵師や人形師の手で表現されたヴァンパイアをカラーで掲載したり、萩尾望都「ポーの一族」によって大きく変容した女性アーティストたちによるヴァンパイア像を紹介する。吸血鬼新世紀とでもいった、ヴァンパイア最前線の集大成といった感じです。
●せつない吸血鬼
『ポーの一族』『インタビュー ウィズ ヴァンパイア』以降のヴァンパイア
佐藤嗣麻子「永遠という苦しみ」/小島文美「滅びの遺伝子をもつ吸血鬼」書下し新作+インタヴュー /倉田淳withスタジオ・ライフ「ここにも孤独なひとがいる」/柿沼瑛子「アン・ライスのヴァンパイア像」
●恋月姫vs野波浩「遥かなる眠り」—夜想のための撮り下し新作
●丸尾末広「吸血鬼王国」書下し作品
●山本タカト「目醒めの刻」書下し作品
●森村泰昌「なにものかへのレクイエム(レーニン)」
●天野可淡『咬みつきたい』の吸血鬼人形と幻のスケッチ+吉田良「吸血鬼人形に込められた思い」インタビュー
●Vampire Novels Part1
東雅夫「吸血鬼文学名作百選」/篠田真由美「龍の黙示録ー吸血鬼のイメージはこうして作る」
●Vampire Novels Part2 Classics
丹治 愛「ヴィクトリア朝を背景に誕生した『ドラキュラ』」/清水正晴「ドラキュラのモデルーヴラド・ツェペシュ」/「ドラキュラ」ブラムストーカー前史
●ヴァンパイア映画クラシックス
不死者は何度でも甦る– F.W.ムルナウ 「ノスフェラトゥ」 /ベラ・ルゴシの吸血鬼 /トッド・ブラウニング「魔人ドラキュラ」/受難する女たち –カール・ドライヤー 「ヴァンパイア」他
●the Vampire Cinema Classics Part 2
石田 一「二人のドラキュラ ベラ・ルゴシとクリストファー・リー」「米・英の吸血城 ユニヴァーサルとハマー・プロの吸血鬼映画」/梅本洋一「私たちは皆吸血鬼なのかもしれない ──アベル・フェラーラ『アディクション』について」/山田誠二「血を吸う銀幕 日本の吸血鬼映画」/明日香七穂「女吸血鬼が観た吸血鬼映画」 /吸血鬼ボボラカ Isle of Dead/ヴァンパイア映画参考リスト
●サイモン・マースデン「永遠の痕跡」
●ヴァーニャ・ズーラヴィロフ「furstin der finsternis」書下し作品
●須永朝彦「暗鬱なる美青年 美形吸血鬼 ベスト・テン」
B5判変型 200P
タコシェにてノスフェラトゥのDVDもお取り扱いしています。
新しい度のzine、その名も「旅と冒険」
旅と冒険 4号 04「アマゾン源流で出会った暖かい暮し」 ?350
少し前にご紹介したHBのドメスティックな世代?ではないけど、海外旅行がお手軽になっても、部屋にいながらいろいろな情報が効率的に集められれば旅に出るには及ばない…という昨今、旅へのロマンや期待感も同時に薄れているのかもしれません。
そこで、旅と(さらに踏み込んで)冒険! ありきたりな観光旅行ではなしに、俺流のテーマを持ち”追い求める何かに向かって試行錯誤することを旅と捉え、その「人」に注目した雑誌を作りたい”ということで、記録といよりは旅の記憶にポイントをおいた体験者の手記集です。ロッククライミング、自転車旅行、ヨガ、民族舞踊、オートバイツーリング、アートなど、投稿者の得意ジャンルを通して味わった旅の経験が綴られています。ちょっと”うるるん滞在記”な感じもあり。
この号では「アマゾン源流で出会った暖かい暮らし」というビタースゥイートな?サブタイトルでアマゾンの自然と文化を観察するためにペルーの小さな村に滞在した記録や(珍しい動物たちもいっぱい。アルマジロは食材…)、サラリーマンの世界一周ツーリング、バリ島のサバ漁、手漕ぎボートでのカスピ海横断などなど。連載も60歳すぎからの自転車旅行でアメリカ横断など、強者揃いです。
B5判58P
水谷さるころ絵本『ションボリィナ』
水谷さるころ『ションボリィナ』 ¥1260
ヘロかわいい系イラストレーター、グラフィックデザイナー(5年の科学からポストペットのパッケージ、玉置勉強先生の装丁、町本”吉祥寺スタイル”まで様々)、漫画家、キャラクターデザイナーなどなどで活躍する水谷さるころさん初の絵本を納品していただきました!
恋に破れてネガティヴなオバケのションボリィナに取り憑かれたお姫様・リリィナが黒い雛鳥クロゥナに導かれてションボリィナを追い払う旅に出るお話の絵本。
かわいい系のイラストとその周りに敷き詰められたゴージャスな紋章パターン。一見、自分探し系のお話のようですが、これを作るために、さるころさんはグリム童話、イソップ寓話、アンデルセン童話、河合隼雄「昔話の深層」「昔話と日本人の心」、古事記、日本書紀、ヨーロッパの文様事典、紋章の歴史などなどを参照されたそう。
おまけに、さるころさんが発行するフリーペーパー「SALU NEWS」とステッカーがつきます!
A5判上製28P