日別アーカイブ: 2007 年 10 月 19 日

室井亜砂二「哀犬倶楽部」 特価本入荷しました

室井亜砂二「哀犬倶楽部 LIFE WITH WOMAN DOG」 ¥840(¥2940のところ)

 首輪をつけられ裸で鎖につながれた哀れな女犬を描き続ける室井亜砂二先生の作品集(限定1000部)が入荷しました。
 内容は、『綺譚クラブ』にデビューしたまだ犬が登場する前のものから『SMセレクト』に掲載された「牝犬ペロの遍歴」、個人依頼に応じて描いたお仕置き図、SM同人誌『gazette』に収録された作品…と、女犬作品を中心に様々な作品を網羅。
 お仕置きされる哀れな女犬、ご主人様に切ない目ですがる女犬…哀れで切なく愛おしい哀犬ばかり…です。
 途中に、短い妄想劇のシナリオや室井先生の前書きや後書きなどもあります。
 カードとA4サイズのカードが封入されています。
文庫サイズ 函入り 112P エディションナンバー入
※函に少々汚れのあるものもございます。ご了承ください。

四谷シモンさん 小品フェア

11月3日(土)〜11月16日(金)
四谷シモン 小品フェア


 四谷シモンさん描きおろしの小さなイラストを展示・販売いたします。
画廊とは違った、書店の小さなスペースにあわせて、小さなパステル画を描いていただきました。
絵画やオブジェを暮しの中、自室の棚や壁に置いて楽しむ日常を提案したく、本と一緒に絵画もお取り扱いしてきたタコシェですが、そんな希望をかなえていただけたような作品です。サイズもお値段もかわいいですが、毎日をきっと贅沢な気持にさせてくれるでしょう。
あわせて、品切となっております「人形愛」「NARCISSISME」などもサイン入りで少しですがお出しいたします!

介護の時代! ひさうちみちお「精G」

ひさうちみちお「精G–母と子の絆」¥1050

 平安時代が王朝文化、江戸時代が町民文化の時代だったとすると、高齢少子化がすすむ平成は童貞と介護の文化の時代かもしれません。
 モブ・ノリオ「介護入門」、橋幸夫の「お母さんは宇宙人」、坪内ミキ子「母の介護–102歳で看取るまで–」と文芸方面でも介護は一大ジャンルを築いています。
 そしてガロ系作家さんたちも介護ジェネレーションに達し、林静一さんが痴呆症になった母を看取るまでを綴った「モモコさんと僕」を上梓してますが、ひさうちみちおさんも現在進行形の介護を元にした漫画を単行本化!
 主人公は中年ライター。痴呆による妄想が出はじめた母を実家からひきとり、病院に付き添ったり、妄想話につきあい…、ボケゆく母に困惑する一方で、表現者としての好奇心と観察眼から、過去を聞き出したり、母の中の”オンナ”の部分を淡々としたタッチであらわに描写してみたり。
 圧巻は、母の妄言に仕方なくつきあったつもりが、ヘソクリというには高額すぎる埋蔵金を掘り出してしまう嘘のようなくだり…。
 お母様は現在もお元気で介護は続行中のようですが、中年を迎えた自らの性とあわせて老いた母の実像を描く異色の母子モノ、現在進行形のリアルな介護漫画、家族の肖像…。今後の展開、続編も気になります! 
(四六判192P)