月別アーカイブ: 2007年8月

北九州市のフリーペーパー「雲のうえ」が届きました


 北九州市が市外、県外に向けて、住民の視線で見た町を紹介するフリーペーパー「雲のうえ」の最新号4号が届きました。
 アートディレクターに「ku:nel」「FOIL」などの雑誌も手がける有山達也氏、イラストレーターには、美術家で、タコシェでもお取り扱いの美術冊子「四月と十月」の編集人でもある牧野伊三夫氏が携わってらして、さりげない景色や町並み、人物の写真を余計な飾りをなしで見せてくれるアートブックの趣きもあります。
 今回の特集は北九州の海と島。白洲灯台の建設に尽力した地元の名士・岩松助左衛門氏を紹介したり、北九州市の離島「藍島」、「馬島」、「白島」の人々の暮らしと景色をじっくり紹介しています。
 創刊号の酒場の特集では、「酒とつまみ」の編集人・大竹聡氏を招き、実際に酒場を巡り、店の人や居合わせた客たちと交流する様を臨場感あふれるレポートをお届けしていましたが、今回は、巨大仏巡りや世界のジェットコースターに乗るなどマヌ景巡りを得意とする宮田珠己氏を招き、島巡りをしています。古墳のある島、島から島に郵便を配達するただ一人の郵便屋さんのもうひとつの顔、島民全員参加の運動会などなど、小さな島からいろいろな事が出てきます!

辰巳ヨシヒロ先生「懸賞狼」サイン本入荷!

辰巳ヨシヒロ「懸賞狼(上)(下)」(久保書店) 各¥1500

現在、英、仏、西各国語の本屋本が出て、世界的な人気を博する辰巳先生。”劇画の命名者”にして、世界的な評価を得る先生が70年代から80年代前半にかけての麻雀マンガブーム時に手がけた長編が復活。殺された妻子の復讐のために旅打ちを重ねる中年雀師の鬼気迫る生涯を描いた70年代アウトロー漫画を代表する重厚な傑作です。
 人間ドラマに重点を置いているので麻雀を知らない方でもお楽しみいただけます。(1979「週刊漫画TIMES」連載作品)
 辰巳先生のイラスト入サイン本が入荷しました。わずかですのでどうぞお早めに!
—完売しました—-

手紙にまつわる文芸系小冊子「すみれノオト」

早川茉莉編集「すみれノオト」 ¥500

 文芸系の小冊子「surprise」の編集・発行人だった早川茉莉さんによる新しい文芸乙女系の冊子。手作りのミニコミに目覚め、印刷・製本を業者に依頼していたのを、自ら出力・製本するローテク冊子にしてしまった茉莉さん。しかし、作る度に、スキルをアップし、好きなアイテムを自由に貼ったり挟んだりという、ハンドメイドならではの楽しみを盛り込んだ楽しみな小冊子になってきました。
 今回の特集は手紙。「手紙を書きたくなったら、お手紙セットを詰めたお気に入りの箱を持ってカフェに出かけよう」ということで、この本自体が、手紙についてを読者に向けて綴った手紙のようになっています。
 「私は強い衝動に駆られて、若し許さるるなら私は大声を挙げて「タロー!タロー!」と野でも山でも叫び廻り度い気がする」という狂おしいまでの岡本かの子による息子・太郎への手紙。(息子が爆発しちゃうのも納得である)や、北園克衛、与謝野晶子、鴨居羊子と交流のあったマダムFの手紙など、いろいろな人の手紙を読み、また手紙周りの切手、文具にも触れる。
 最近では、オリジナルステーショナリー作りに凝っているということで、便せん形式のページがあったり、随所に工夫が凝らされ、特製レターセットが付録についています。
B6判40Pカラー

吉祥寺のバサラブックスが私塾を開く!?

“私塾”をコンセプトに、学校で学べないことを、その道の達人をお招きして教えてもらう—という吉祥寺バサラブックスが企画するイベント(シリーズ化の予定)がスタートします。
 第一回目は四谷シモンさんが先生だそうです。

日時:9月1日(土)15時?17時 (開場:14時30分)
場所:武蔵野公会堂2F 第一、第二合同会議室。
四谷シモン氏の人形に関する話や、人形との出会いだけでなく、60年代の新宿周辺、金子國義さん、故・澁澤龍彦、唐十郎さんとの交流等を伺います。
バサラブックス店頭で参加券:学生500円、一般700円を販売中。こちらを予め購入するか、メール(basara-books■nifty.com ■を@に変換のこと)か、電話(0422-47-3764)で予約を。(チケット購入のお客様が優先されるそうです)

早見純先生の新作がWEBコミックに登場!

 早見純先生の新作『美少女・殺人オーディション』が、講談社無料webコミック“Michao!”の特集・真夏!怖い話ワースト14に登場。
 かつての作品『一冊二冊惨殺』で、出版社に自分の思い入れをパラノイアックに描いたマンガの持ち込みを繰り返す、ウザい勘違い男・大前田と何の因果か彼の周りに頻発する殺人事件を描いた早見先生ですが、今回も美少女を発掘するオーディション現場に大前田が登場!
 監督を告発し、自身をアピールしつつ、とんでもない隠し球を出すのだが…。
 ホラーなんだが大前田の妄想世界なんだかわからない独自の早見ワールドが展開されています!