唐沢俊一「Bの墓碑銘 中」 ¥500
今世紀に入ってから亡くなった映画人(主にB級)のプロフィールを集めた上巻にひき続き今回発行の中巻では、2004年1月から2005年12月までに死去した126人の映画人たちへのレクイエムが語られています(下の刊行以降は数年ごとに補遺版を発行予定だそうです)。
マーロン・ブランド、ジェリー・ゴールドスミス、ロバート・ワイズといった大物から、ほとんどその名を知られることのないB級映画の脇役スター、声優、アニメーター、特撮スタッフまで、そのどの項目にも、人間ドラマがあふれています。
SFやホラー映画のトリビアも満載! 超マニアックながら、一般読者も楽しめる本になってます。
A5判 114P
日別アーカイブ: 2007 年 8 月 24 日
カフェkate coffeeからzine「kate paper」
kate paper
藁半紙みたいなザラ紙に表紙も含めて墨一色で印刷されたシンプルなzine。でも、内容はと言うと、小さなカフェを持って間もない彼らにふさわしい、自分で自分の場所を作って活動している人たち—竹井正和(FOIL、exリトル・モア)、浅井隆(アップリンク)、田口史人(円盤)—への読み応え十分なインタビューから、様々なレビュー、音楽&美術まわりの企画・プロデュースを行なう”無人島プロダクション”の自己紹介など、刺激的なテクストがいっぱい。そして何げないカフェや人物写真の見せ方のお洒落なこと…と思ったら『Coa』にはじまりCDジャケや映画・演劇フライヤーなどなどを手がけるCoa Graophicsによるもので、なんと編集長・藤枝憲さんが妹さん弟さんとはじめた下北沢のカフェ「kate coffee」が作ったものでした。
充実の内容をもっともシンプルに形にしました…というようなステキな冊子。
B5判64P
今度はサントラも出た!『ラザロ』
太陽肛門スパパーン ザ・ヒメジョオン『ラザロ』(いぬん堂) ¥2100
ついこの間、松島出版の渾身の力作『ラザロ』パンフを紹介しましたが、井土紀州監督のこの映画につき動かされた男たちがまだまだいました!
井土監督による「レフトアローン」に続いてサントラや主題歌を担当した太陽肛門スパパーン、そしてレーベルいぬん堂、解説を執筆した文芸評論家の糸圭秀実さん。
スパパーンのライヴでお馴染みの「私を裏切った人たちの群れと歩く」、『テロリストブッシュと人間』にも収録された「よく見た見える」といった歌ものも収録泉邦宏さん(sax)も参加してます。