注目の創刊 音楽誌アルテス VOL.O1 2011 WINTER「3.11と音楽」

アルテス1

アルテス VOL.01 2011 WINTER 「3.11と音楽」(アルテスパブリッシング)¥1365

2007年に創業した、音楽を中心とした出版社アステスパブリッシングが新しいタイプの音楽誌を創刊。たっぷり紙幅をとって質の高い評論や批評、研究を掲載する季刊ペースの音楽言論誌を目指すそうです。
単なる音楽誌でなく、強いて言うなら音楽を語りながら、社会、世界、歴史などあらゆる事を語る新しい雑誌。そして、創刊号の特集は「3.11と音楽」
目次

「3.11と12.8」片山杜秀
〈シンポジウム 3.11芸術の運命〉
「芸術はなおも「頑張る物語」を語り得るか」岡田暁生
「死者のまなざしの中にみずからを置くこと」吉岡洋
「電気エネルギーはすでにわれわれの身体の一部であるーー中部電力芸術宣言について」三輪眞弘
討論 岡田×三輪×吉岡「いま、「癒し」を超える芸術は可能か」
「それでもなお、ためらうことーー“hesitation”と/の芸術」太田純貴
〈インタビュー〉
「明日の見えない時代に、耳を澄ます」坂本龍一
「音楽の働き、ラジオの役割」ピーター・バラカン
「問いかけながら道をいく」高橋悠治
〈特別寄稿〉
「「音楽に何ができるか」と問う必要などまったくない」佐々木敦
「神楽・民俗芸能と東北復興」三上敏視
〈特別インタビュー〉
「福島ときも北沢 “まつり”は自分たちの手で」大友良英

–以下は連載や小特集
[Re: music…〈音楽へ──〉]
大石始:まつりの島 La isla de carnaval(1)
濱田芳通:歌の心を究むべし(1)
おおしまゆたか:アラブ、アイルランド、アメリカをめぐる
音楽の旅(上)
鈴木治行:イマジナリア(1)
ト田隆嗣:Suara, macam2(スアラ・マチャム・マチャム)
音声、いろいろ(1)
[連載]
輪島裕介:カタコト歌謡の近代(1)
川崎弘二:武満徹の電子音楽(1)
石田昌隆:音のある遠景(1)
[クロニクル]
毛利嘉孝:スケッチ・オブ・下北沢(1)
[フィクション]
山崎春美:ロッカウェイビーチ[1]
Onnyk:ゴースト[上]
[研究]
李京粉:日本のユン・イサン(上)
[追悼──中村とうよう]
荻原和也:反権威を貫いた最高の水先案内人
三井徹:『ニューミュージック・マガジン』創刊までのこと
[著者エッセイ]
加藤典洋:「売れ筋」とはなにか
──桑田佳祐と非西欧的自己批評の可能性
長谷川町蔵:ミックステープ・アルバムが音楽業界を変える
椎名亮輔:デオダ・ド・セヴラックをめぐる人々
[書評]
谷口文和:クリストファー・スモール『ミュージッキング』
金子智太郎:Salome Voegelin, Listening to Noise and Silence
デザイン:宮一紀
編集協力:公魚(渡邊未帆・高橋智子)
書画:松井由香子
表紙写真:鈴木淳哉

A5判256P 2011.11.25