Cirque TZARA no.03 ¥1000
トリスタン・ツァラについてのアンソロジー。
研究者に限らず、様々な人がトリスタン・ツァラについての論考を寄せています。
今回は、画家や写真家も加わり、文章だけでなくイメージからもツァラの世界を感じることができるようにしたとのこと。
画像では、わかりにくいのですが、タイトルとイラストは金の箔押しになっていて、とてもきれいな本です。
【目次】
◆Textes
1.トリスタン・ツァラ
芸術に関するノート ハンス・アルプ (築野友衣子訳)
禁断の火(大平具彦訳)
2.大平具彦/TZARAKAWA試論序説―ツァラ・アラカワにおける「私たち」という場 :「ツァラと荒川修作」をテーマにしたエッセイ
3.中沢新一/雲の言語学:ツァラの言葉を言語学の見地からツァラの詩世界の骨組みを考察。
4.高田有衣/故国にあっては悲しき者、と、故国の記憶―サーカスからの考察
ツァラについて
5.山本桜子/ミステリとしての「雲のハンカチ」―誰が銀行家を殺したか
6.倉方健作/偶然性をめぐるイロニー―近代詩とツァラのあいだに(一):ル・コント・ド・リールのダダ詩人の評価に始まり、当時の詩壇でダダがどのように受け取られたか、またダダの「ユーモア」が前時代の詩からの系譜をどう受け継いでいるのかの論考。
7.築野友衣子/トリスタン・ツァラと天使の海
◆Images
1.池平徹兵/透明又は結晶についてのドローイング
2.高田有衣/透明の世界
3.築野友衣子/Puisquie je t’aime
水を飲む天使
A5判52P