アレクサンダー・ゾグラフ作 ハル吉訳「セルビア四方山話」(峠の地蔵出版)¥450+税
1999年、ユーゴスラビアが崩壊、NATOによるセルビア空爆中に、現地から、海外の雑誌やウェブサイトに向けて戦時の日常を漫画を描き代表作「爆撃地セルビアからの手紙」となったアレクサンダー・ゾグラフ。
ゾグラフの邦訳第二弾は、先史時代から現代までの、セルビアの歴史(ナチによる虐殺時代など暗黒面も含む)を漫画で紹介!
トルコ、オーストリア、第二次世界大戦時のドイツなどに支配され、ユーゴスラビアに統合され分裂…という歴史を通してアーティストが紹介する人間ドラマ、文明、芸術…は興味深いです
ベオグラード、パンチェヴォ、スタニチェニェ、ボールなどご当地漫画も収録し、裏観光案内としても利用可能。
コアな音楽ファンには嬉しいレジデンツ話や、オルタナティブ漫画家巨匠キム・ダイチを訪問したエピソードも収録。日本独自編集なので、ラフカディオ・ハーンや日本語についての漫画も入っています。
A5判48pages オールカラー