メインストリーム 03 活動報告2011~2015

main stream 03

メインストリーム03 活動報告2011〜2015 ¥926+税

美大でデザインを専攻していた東野大地と、ダダイズムの研究をしていた山本桜子は、福岡を拠点に活動する革命家・外山恒一率いるアナキスト×ファシスト党「我々団」の党員となり、芸術を取り巻く腐敗した社会に疑問を抱き、活動家へと転じる。
2011年、芸術弾圧誌『メインストリーム』とその別冊『ラール・プール・ラール』を刊行。そのメインストリーム創刊宣言では、1974年、独裁体制下の旧ソ連で志あるれた芸術家たちの野外展覧会に対して当局はブルドーザーと放水車で粉砕したように、今日、自由や個性の名の下で甘やかされた芸術及び、表現の自由の正義に担保されたぬるい活動をブルドーザーで踏みにじるごとく破壊する決意表明する。

この創刊以来の、二人の革命実践の記録がこの3号で、これまでの批評誌的なコンセプトと趣を異にします。
特に、チャリティとかアートの力で町おこしといった牧歌的アートフェスへの疑問から、各種フェスに応募・参加し、その内部に入り込んで揺さぶりをかけようと試みる。
と言えば真摯でスリリングなのだが、実際は締め切りまでの時間がなく応募書類準備に焦り、ダミー団体で応募しているのに素性を自らばらす失言をして自爆からの撤退などトライアンドエラーを繰り返す。そうして3331のTATにこぎつけ、アーティストや主催者側が提示する疑問や課題とぶつかり合い、次なるステップに踏み出すことになるのである。

とこれは、二人の活動のまだ一部。それぞれのソロ活動や資料も収録している。

A5判96pages