月別アーカイブ: 2020年9月

つくづくvol.6 つくづくのタオルブック

つくづくvol.6 つくづくのタオルブック(tilder)¥600+tax

ブランドとコラボした、バッグや財布、コスメなど豪華な付録が大きなウェイトを占める雑誌の数々をみながら、自由研究と実験がテーマのインディーズ雑誌「つくづく」編集人・金井悟は考えました。
雑貨と雑誌のどちらがメインかわからないのなら、最初から雑貨を雑誌と言ってしまっうのはどうか?
こうして誕生したのが、今号、つくづくvol.6 つくづくのタオルブック」です。

とはいえ、タオルBOOKや2020年のマストアイテム=マスクが主役と言い切る本は、すでに書店やコンビニで売られているそう…。

密封パックの内容は以下の通り===

◎『つくづく vol.6』(タオル型雑誌)
約34×88cmの普通のタオル。短いテクストが印刷してあるので
サウナや風呂場でも楽しむことができます。

◯別冊付録① 『つくづく vol.5.1』(ポストカードver.)
つくづくvol.5として発行した、銭湯の鏡広告をポストカードにしたもの。

◯ 『つくづくのタオルブック1』
A4三つ折り、リソ印刷。
内容は、編集人のセルフインタビューとコンビニ限定の「〇〇本」の研究

◯ 『つくづくのタオルブック2』
B6判16pages リソ印刷
・考えあぐね通信(文:つくづく編集人)

◯イワイガワ・岩井ジョニ男さんのしおり

尾崎織女「世界の民芸玩具 日本玩具博物館コレクション

尾崎織女「世界の民芸玩具 日本玩具博物館コレクション」(大福書林)¥3000+tax

電鉄会社で車掌として働く青年、井上重義は、書店で斎藤良輔「日本の郷土玩具」を手にしたのをきっかけに、77年より、非番や休日を利用して、消え行く各地の郷土玩具を収集、自宅の一部に展示スペースまで作ってしまった。
コレクションは増え、サラリーマンが作った異例の私設博物館として話題になり、ついに「日本玩具博物館」と改称し、来場者の期待に応え、学芸員を迎え活動を本格化。
現在では世界160カ国、3万点を越える世界の民芸玩具コレクションへと成長した。

本書は同館の学芸員・尾崎織女が、コレクションの中から味わい深い玩具や装飾品などを選び、美しい写真とともにその誕生背景や成り立ちを紹介したもの。

木、土、木の実、麦わら、ヤシの葉、ヒョウタン、紙……身近なものを使った多様な表現を通して、世界の造形文化を旅します。
メキシコの陶芸の村で作られたアヒルの貯金箱、
イヌイットの作った骨のけん玉、
東欧や北欧の国々に伝承される翼を広げた木製の鳥。
時代に取り残され、消滅しようとしている民衆芸術に光を当てます。

民芸玩具に関するエッセイも収録。
企画・デザインはCOCHAEの軸原ヨウスケ。カバーをはずした表紙、目次、読者カード、どれも民芸テイストで愛らしい。

B5判変型糸かがり上製 160pages

美学校根本敬クラス・特殊漫画家 前衛の道 商業漫画と特殊漫画 そのあいだ 『椅子があるのに鮫に座る』

2020年9月12日(土)〜9月26日(土)
商業漫画と特区種漫画の間をさぐる、美学校・根本敬クラスの師弟グループ展となります。

展示参加者—-
リキヤ、松田光市、中田真生央、出川ケイスケ、Rumi、ZohreMiha、Masaru Kaido、根本敬

※ご来場の際は、マスク着用、手指消毒にご協力ください。

リキヤ

松田光市

中田真生央

出川ケイスケ

Rumi

Zohre Miha

田口史人「父とゆうちゃん」

田口史人「父とゆうちゃん」¥1200+tax

大学中退を機に実家を出て、30年近く家族と疎遠だった著者は、父親が住み慣れた家を立ち退かざるを得ない事を知り、5年ぶりに再会する。
母親は他界し、父も、父と同居する妹も相応に年をとり、様子の変わった家族にほどよい距離を感じ、ねたきりになった親友のゆうちゃんを見舞いにゆくという父について病院に行き、そこで経済成長の昭和をギラギラ仕事に生きた男たちが旧交を暖める場に立ち会う。これが本書の前半。

やがて病を得た父は、治療中に自伝の執筆を試みるが筆がすすまず、父が生きた時代に興味を持つ息子は呼び水になればと、ゆうちゃんとの対面場面を描写し、父に見せると、文学青年だった父は「そうか」と何かをつかんだような反応をする。

一時は驚異的回復をみせた父は、やがて亡くなり後半はその前後を綴ったものとなります。

老い、死、病、仕事、生活…
父や同世代の男性たちの老後を目の前に、50にさしかかり、東京を拠点に地方と往復する生活に疑問を感じたり、後半生の過ごし方を考えはじめた息子の胸に去来するものを綴ったエッセイ。

18.2cm×12.8cm 36pages