日別アーカイブ: 2019 年 7 月 17 日

絵と写真のケベック旅行記のリソ本 Lisa Mouchet「Panorama」

Lisa Mouchet「Panorama」(Quintal Editions)¥3981+tax

2018年にパリに工房を構えたQuintal Editionsのよるリソグラフの本。

アーティストのLisa Mouchetが旅した、カナダのケベック地方の写真やスケッチを構成して作成したもの。

モントリオールからケベック、セントローレンス河を下ってガスペ半島へとわたる間に町中の、駅や美しい家並み、古い建築、自然に囲まれたキャンプ場、森や、河口を眺めながらサグネのフィヨルドで旅は終わりを迎えます。

写真とスケッチがランダムに構成されていますがリソグラグのプリントが、ビジュアルに統一感を与えています。

17.5cm×22cm 136pages 350部

リソグラフ本 Oscar Ginter「Paysages」

Oscar Ginter「Paysages」(Quintal Editions) ¥3981+tax

昨年12月にパリのParis Print Club内にアトリエを構えたQuintal Editionsを主宰するOscar Ginterによるリソ本。

本文はリソグラフの4色のインクのグラデーションや重なりによって
まるで夕暮れの空模様や、深い森に落ちる闇
ほんのり朝日がさしはじめた東の空
太陽の光を反射する海、
オーロラの光
霧の中のモノクロ世界…
のような美しい色彩のpaysageー風景ーが繰り出されます。

限定200部ですが、すべて手製本で一冊ずつページの順番が異なるユニークなものになっています。No入り。

13.5×19.5cm 106pages

サム・グランツマン作・画 ゴッシー&ハル吉訳「怪獣島の王者コナ(改訂新装版)」

サム・グランツマン作・画 ゴッシー&ハル吉訳「怪獣島の王者コナ(改訂新装版)」(峠の地蔵出版)¥460+tax

1960年代にアメリカのデル・コミックスが出版した漫画シリーズ「怪獣島の王者コナ」(原題Kona, Monarch of Monster Isle, 原案ドン・セガール、脚本・作画サム・グランツマン)シリーズの5巻目。

主人公は表紙の巨大猫ではなく、この猫を退治する勇者コナ。
20世紀になっても恐竜が生存する島でネアンデルタール族とピテンカントロプス族を統治している王者で、彼がたどり着いた島に、巨大化した猫アムサットがおり、こいつが大食いのため、島の生き物や沿岸のサメまで襲って食べていたのだった。

巨大化して凶暴になったにもかかわらず、アムサットの見た目は子猫ちゃん。ネコジャラシをつかむように人やサメを遅い、恐竜と格闘までするギャップが魅力! そんな猫ちゃんを、フィジカルでは劣るコナが知恵を絞って容赦なく攻めます。

パブリック・ドメインになった隠れた名作をハル吉が、自身が生んだキャラクターDJ猫のゴッシーとともに翻訳・紹介しています。

A4判40pages フルカラー

Jeffrey Cheung「Jeffrey Cheung 2019」

Jeffrey Cheung「Jeffrey Cheung 2019」(Tiny Splendor) ¥1853+tax

あざやかな色彩とコミカルなフォルムでクィアな人々を描くJeffery Cheungのイラスト集。

今回は蛍光ピンク、青、黄色の色の掛け合わせにより、様々な肌の色や背景色を作っていて、複数の人が描かれているページはそれぞれの肌の色が違っています。
セクシャリティも肌の色もボーダレスかつユニークに愛らしく描くJeffreyとリソ工房タイニースプレンダーのコラボをお楽しみください。

270mm×205mm 32pages(表紙含む)
サン・フランシスコとバークレーに拠点を持つTiny Splendorからの出版。