日別アーカイブ: 2018 年 11 月 14 日

少女廣告 第四號 特集「異議あり!少女廣告的CM裁判」

少女廣告 第四號 特集「異議あり!少女廣告的CM裁判」¥286+税

商品とともに消費され、時代とともに変化する広告を掘りおこし、思いを綴る「少女廣告」。

第四号の特集は、広告の放送中止や自粛について。
ポリティカル・コレクトネスが重視され、SNSなどで人々がメディアや社会に影響を与える昨今、自粛や放送中止は日常的になってきました。
そこで、過去のCMを掘り起こし「問題になったもの、なりそうなもの」、「現在では放送不可のもの」をピックアップして、本当に不適切か、不愉快かを少女廣告がジャッジすることに。今日的なテーマで過去CMに斬り込みます!

75年の「わたし、作る人、ぼく食べる人」にはじまるジェンダー問題、そしてナチス的なファッションやグラフィックを取り入れてしまう問題、などなど、お騒がせ広告やら、よく放送していたなな広告が登場。

このほか
◾️わたしと商品『サンドイッチに見た幻のガイコク』
◾️特別寄稿 岡江真一郎『右からニ番目が天然水
◾️CMコーデ 『男の子ふたりと海にいくつもりならーJR東日本・房総ビューにみる浜辺のワンピース』
◾️CMディスク 『小林亜星アンソロジー 』 『安田成美コレクション』
◾️ 本とモノ 『海ごはん山ごはん』『 戦後史にみるテレビ放送中止事』
◾️『映画とモノ山田洋次監督「家族」の民子は女の子か?問題 』
◾️CM小唄 『アツギ・アスティーグ 凛 』

袋とじ製本になっていて、内側には図版やテクストがあります。

A5判40pages

西潟浩平「カストリ雑誌創刊号表紙コレクション」

西潟浩平「カストリ雑誌創刊号表紙コレクション」(カストリ出版)¥2900+税

戦後間もなく(昭和21〜24)に発行された大衆紙は、性的モチーフを実話や物語、読物などに含み、3号も出ずに消えてゆくことから、3合飲むと酔いつぶれる闇市のカストリ焼酎になぞらえて、カストリ雑誌と呼ばれました。

後年、粗悪な造りで闇市に出回った風俗雑誌というイメージが強いこれらの雑誌ですが、戦中に貯蔵していた紙を使用したり、それまでの出版流通システムがGHQにより閉鎖されたなどの理由で闇に出回ることになったり…と、実物は後づけのイメージと異なるものもありヴァラエティ富んでいました。
そんな短期間に溢れ出して消えていった、様々な大衆紙の創刊号の表紙ばかり116点を西潟コレクションから選び、オールカラーで1ページ1表紙で収録。戦後の解放感と吹き出る欲望、カオティックな文化状況が伝わってきます。

当時人気の、あるいは後に活躍する作家やアーティストたちが多数寄稿していて、巻末のリストや資料を見るのも発見の連続です。

B5判 168pages(カストリ出版)