日別アーカイブ: 2017 年 7 月 13 日

池田ハル 初単行本「裸のアヌーシュカ」

池田ハル「裸のアヌーシュカ」(青林工藝舎)¥1800+税

女の子をモチーフに、イラストレーターとして活動していた池田ハルが、2003年の「第五回アックスマンガ新人賞」の古屋兎丸個人賞受賞をきっかけに漫画を描きはじめ、10数年がかりで完成させた作品集、初漫画単行本!
連載分を大幅に加筆修正し、52ページの描きおろしを加えての完成版です。

作者が大好きなゴダールの「気狂いピエロ」の中のアンナ・カリーナを下敷きにしたモチーフやオマージュ、インスパイアされた物語が詰め込まれています。一般的な漫画のコマ割りとは違った、イラストブックのような構成もところどころにあり鉛筆で描かれたタッチが味わい深いです。

A5判212pages 初版300部でエディション入り。
タコシェでお求め分にはサインと特典のポストカードがつきます!!

発売記念の個展をパールブックショップ&ギャラリーさんで7/23まで開催。

土屋慎吾「続ゲゲゲのアシスタント~官能劇画への出発編~」

土屋慎吾「続ゲゲゲのアシスタント~官能劇画への出発編~」¥926+税

「お検査して」などで知られる官能劇画家、土屋慎吾先生の自伝漫画第二弾。

青春編では、68年から70年まで、水木プロダクションで水木しげる先生のアシスタントとして、つげ義春、鈴木翁二、つりたくにこ、古川益三らと働きながらも繁忙期でも風俗に出かけたり、自分の作品を描くためにまとまった休暇をとったり、遊びに出掛けたくて休んだりと、あまりにあてにならずに、ついに水木先生から解雇されてしまった土屋慎吾先生。

それでも水木先生に仕事を紹介してもらったり暖かく送りだされ結婚を控え、仕事も家も失い、背水の陣で漫画家としての独立を目指すところで青春にピリオドを打ったはずがーーー

続編では、結婚し、フリーランスになっても相変わらずというか、ますますハメをはずす土屋先生。夫を応援し、勤めに出て家事までこなすしっかり者の妻の堪忍袋も切れ、退職して先生の自立を促し、しぶしぶ持ち込みをはじめたところ、エロ劇画に活路を見いだし、次第に多くの仕事を受けるように…。
ところが、取材と称して風俗に通うやら、浪費をするやらで、いつもの悪いクセが出て、連載を抱えるようになると、かつての師まで見返し、天狗になってゆくのであった…。そんな土屋先生を待ち受ける運命とは??

A5判82pages