日別アーカイブ: 2017 年 5 月 6 日

漫画雑誌 架空15号、16号 同時発行


架空 No.15 Spring 2017(セミ書房)¥1000+税

前号から約2年。編集を引き継いだ漫画家・川勝徳重が今度は15,16号を同時発行。

西野空男が創刊した架空のエッセスを引き継ぎつつも、誌面の半分は、レインボー祐太の同人誌「グロテスク怪奇」を雑誌内雑誌として収録したり、ミュージシャン伊藤尚毅のインタビューや自作解題、ディスコゴラフィとともにデモテープCDを付録につけたり、さらには、フラナリー・オコナーの「生きのこるために(横山貞子訳)」を元に豊田徹也が描いたネームも収録しと新たな試みを盛り込んでいます。

【内容】
●マンガ
勝見華子「僕とギターとあの娘」
豊田徹也「救う命は自分のかもしれない」(原作:フラナリー・オコナー)
まどの一哉「床屋」
岡村香穂「春だったね」
松山明子「かも」
太田基之「通学路」
川勝徳重「不憫な奴」
斎藤潤一郎「Deadly Weapons」
木下竜一「グロック18C」
山田英子「草の仮面」

●評論
石丸まく人「伊藤尚毅 讃」
レインボー祐太「ジャズ史の闇に消えた超低俗トランペッター JATPとアル・キリアン」「『レイダース失われたゾンビ』誕生物語」
深野五十吉「デヴィッド・ストーン・マーチンについて」

●付録
伊藤尚毅「デモテープ」

B5判220pages
※本の角のこすれや折皺はデザインの一部です。

架空 No.16 私漫画特集(セミ書房) ¥1000+税

16号は私漫画をテーマに、小黒小豆、亜蘭トーチカ、箕芳、三谷めめ子、嘉江など20代の若手作家の作品で構成しながら、ガロ的な誌面を作り出しています。

評論コーナーでも、可児洋介「『ねじ式』神話の成立―つげ義春のマーケティング戦略―」、内島すみれ「安部慎一の平面性と可能性」、川勝徳重「畳の目から『私漫画』を考える。~1970年前後の『ガロ』の技法~」「房のの友久作品のこと」から、ガロ的表現を検証しています。

【内容】
●マンガ
小黒小豆「東京犬聞録」
亜蘭トーチカ「川へ行く」
箕芳「藻と貝」
三谷めめ子「春の天気は不安定」「ひこうき雲で腹十二分目」
勝見華子「一応、青空」
木下竜一「音信不通」
房のの友久「何かと無常」
川勝徳重「蝦蟇」「龍神抄」
嘉江「強盗計画」

●評論
可児洋介「『ねじ式』神話の成立―つげ義春のマーケティング戦略―」
内島すみれ「安部慎一の平面性と可能性」
川勝徳重「畳の目から『私漫画』を考える。~1970年前後の『ガロ』の技法~」「房のの友久作品のこと」

B5判266pages

After Dusk #4 特集「79-85カセットの時代」/Suikazura and After Dusk presents「Season In The Dawn」ディスクガイドにのらないニューウェイヴの名盤・迷盤コレクション

After Dusk #4 特集「79-85カセットの時代」 ¥540+税

巡り巡って再びブームを呼ぶカセットだが、活況を呈した70年代末~80年代前半のパンク~ニューウェイヴ全盛期における主流メディアのレコードと異なる、独自の広がりと文化に触れる特集。

世界各地でリリースされたカセットならではの名作はもとより、メジャーで活躍するアーティストがレコードと並行して敢えてリリースしたカセット、アートやブックレットと組み合わての発展型など、様々な作品をレビューを付して紹介する。

あわせてコラム3本も収録。
●ノイズ・インダストリアルとカセットテープ
●カセット専門レーベルの存在
●カセットテープとアート

※本誌自体がカセットテープブック形式で、今回は判型もコンパクトになり、ジッパーつきの袋にカセットとともに入っています。

A6判44pages

Suikazura and After Dusk presents 「Season In The Dawn ディスクガイドにのらないニューウェイヴの名盤・迷盤コレクション」 ¥370+税

After Duskの「ポストパンク~ニューウェイヴ」特集の続編。
マニアックなアーティストの評伝などを発表するSuikazuraこと平山悠と、ニューウェイヴやトランスレコードを特集してきたAfter Duskの共同編集で、50枚の名迷盤をレビュー。

ほかに平山は「邦訳してほしい音楽書籍」、After Duskは、音楽誌フールズメイトの創始者でトランスレコード、YBO2で80年代の音楽シーンを牽引した北村昌士が90年代初頭にはじめたレーベルSSE Communicationsカタログを執筆。ほか「再発してほしい名盤・迷盤」

A5判46pages