月別アーカイブ: 2016年7月

Le Dernier Criより Marc Brunier Mestas「TATAROROT」

TATAROROT tarrot550_2

Marc Brunier Mestas「TATAROROT」(Le Dernier Cri)¥2315+税

セリグラフ印刷のアート出版を手掛けるLe Dernier Criの本拠地マルセイユは、16世紀から18世紀にかけてヨーロッパにおけるタロットカードの一大生産地で、今でもマルセイユ版タロットは、太い描線に赤・黄・青を配した特徴的な絵柄で知られています。

そんな土地柄もあって、タロットの中の22枚の大アルカナをモチーフにしたカードを、特製のポートファリオに入れた作品集ができました。よく見ると、どの絵柄も元ネタをうまく、模しながら、エロティックかつSMチックに表現されていて、味わい深く楽しいです。手札サイズよりは大きいですが、実際に占いにも使えそう(笑)

ポートフォリオ 13cm×20.7cm 黒厚紙に白のセリグラフ印刷
カード 12.5×20cm 22枚 オフセット6色
500部限定

TATAROROT

あまみのラブホ探訪 vol.2 終末トラベラー

あまみのラブホ探訪 vol.2 終末トラベラー

あまみのラブホ探訪 vol.2 週末トラベラー ¥600+税

終末トラベラーことあまみによる、昭和遺産ラブホテルを記録する同人誌。
vol.2では編集は、ラブホに興味を持つきっかけとなった回転ベッドにフォーカス。回るだけでなく、動力を持つ特殊ベッドを探求するうちに、メーカーの「ビケンズベッド販売株式会社」の取材がかない、社長や職人に、会社のはじまりから、特殊ベッドを作るようになった経緯、様々な創作ベッドをプロデュースした全盛期から現在までの貴重な話を伺い、デザイン画や写真とともに紹介しています。

また、クラシカルな回転ベッドがある、奈良県の昭和なラブホ「アイネ」を訪ね、そのレトロな内装や照明も含めた内部を誌上でたっぷり披露。

A5判24pages オールカラー

宮崎希沙「CURRY NOTE 2016」

curry note 2016

宮﨑希沙「curry note 2016」¥185+税

カレー好き、zine好きで、毎年、手帳仕様のカレージンを作っているうちに、紙ものデザインを仕事にし、カレー店まわりのデザインまで手がけるようになっていた、宮﨑さん。

このcurry noteも7年目に突入。2015年6月~2016年3月までの間に足を運んだカレー店の中から、新発見やおすすめを紹介し、見開きの反対側のページは読んだ人がメモを記入できる定番フォーマットで、今年も20のお店を紹介しています。

店やカレーのランクづけや蘊蓄はなく、自らのカレー体験を読者と共有し、楽しむ、カレー愛にあふれる冊子です。

所在地ほか、欧風、印度風、和風などの分類と「辛さのの唐辛子マークといった基本データ以外は、お店の雰囲気やメニュー構成も含めてのカレー体験や感想中心。それを読んで、一人飯用、お酒が欲しいとき用、接待やフォーマルにも使えそう、うんとお腹が空いているとき用、などと整理してみたり、××の家がこの店の近くみたいだから誘ってみよう、などと考えをめぐらすのも楽しい。

番外編では、京都、水戸、大阪のカレー屋さんも登場。
巻末のTopicでは、看板やメニューにかかわったカレー屋さんが出てきたり、自身のカレーイベントの模様などこの一年の個人的なカレーニュース満載。
2010年、2011年,2012年、2013年、2014年、2015年版で紹介したお店リストも出ています。

2016年の表紙はRHODIAっぽいオレンジの厚紙に、ツヤツヤ黒のタイトルとカレーです。

A6判52pages

currynote400_2

currynote400_1

松村大輔「まちの文字図鑑 よきかなひらがな」

松村大輔「まちの文字図鑑 よきかなひらがな」

松村大輔「まちの文字図鑑 よきかなひらがな」(大福書林)¥2000+税

ブックデザイナーの松村大輔が、町を歩き、古い看板からコレクションした「まちの文字」の図鑑。
日常にコンピュータもフォントもなかった時代、町の看板屋さんはグラフィックアーティストだった!それぞれが、お店や商品にあわせて作ったユニークな文字を追って町を歩いてみたら。

シリーズ第一弾の本書は、ひらがな編。町の文字の中から、デザイン的に優れた約350のひらがなを厳選して五十音順に掲載、字源とともに紹介。一文字ごとに、様々な書体が紹介され、ページをめくると、看板全体とその所在地も紹介されています。

看板職人の手描き文字やレタリング全盛時代のバリエーション豊かな文字、書体デザイナーの競演する舞台。たくさんの「よきかな」がある町を訪れるガイドとしても活用できます。

A5判判224pages

橋本慎一「昭和エロ本 描き文字コレクション」

橋本慎一「昭和エロ本 描き文字コレクション」

橋本慎一「昭和エロ本 描き文字コレクション」(カストリ出版)¥1800+税

昭和4年生まれ、2016年で87歳の現役描き文字職人 橋本慎一氏が、昭和30~40年、新樹書房『週刊特報』『漫画Q』を中心に手掛けた、貴重なエロ本の描き文字(レタリング)コレクション集。

描き文字を、縦組み、横組で大別し、内容によって「事件・告白・ルポ」「ハウツー・医学」「流行・芸能」の3ジャンルに分けて収録。「パンティはなぜズタズタに裂かれたか」「ご存知ですか 性器のおしゃれ」「アベック旅館の1984戦術」など、時代を感じさせるタイトルとそれぞれの内容にあわせた手描き文字が味わえます。

■橋本慎一氏インタビュー
現役描き文字職人 橋本慎一氏へインタビュー。
これまでの経歴や新樹書房での描き文字職人に至るまでの軌跡を聴き取り。

■『漫画Q』創刊号からの「エロ挿絵」を附録
〝最狂のエロ本〟と名高い、新樹書房『漫画Q』で挿絵も手掛けていた橋本慎一氏作による
目次ページ挿絵を特別附録。現在では極めて入手困難な『漫画Q』創刊号から約30点の挿絵を収録。

■藤木TDC・解説
昭和文化・風俗史に造詣の深い、藤木TDC氏による「描き文字」解説。

■比嘉健二・エッセイ
「GON!」や「実話ナックルズ」などを立ち上げた編集長 比嘉健二の初エッセイ『あい竜太郎』。
エロ本や実話誌を手掛けてきた氏がこれまで見てきた〝忘れられた天才描き文字職人〟のエピソード。

21cm×21cm 92pages
初版にはエロ本描き文字シールがつきます。

eromoji400_1

eromoji400_2

橋本慎一「昭和エロ本 描き文字コレクション」