日別アーカイブ: 2016 年 3 月 23 日

とみさわ昭仁「無限の本棚:手放す時代の蒐集論」

とみさわ昭仁「無限の本棚」

とみさわ昭仁「無限の本棚:手放す時代の蒐集論」(アスペクト)¥1480+税

飲尿療法など不思議な民間療法、大家族もの、占い師、恋愛指南、成り上がり系などテーマティックな古本蒐集のみならず、色紙に描いてもらう似顔絵、大晦日に登場する西暦メガネなどなど、なんでも蒐集する癖と活動を、自身のミニコミ「蒐集原人」に綴ってきたとみさわ昭仁氏が趣味が高じてついに2012年、古本屋マニタ書房を開業。

「オカルト」「毛」「ご長寿」「大家族」「秘境と裸族」「埋蔵金」「水商売」など独自のカテゴリーの棚の氏の古書店は、ライター業の事務所も兼ねていて、神保町のビルの4階にあります。他にないセレクション、世界観を反映しながら、仕入れや取材がある店を閉めるため月の半分ほどの開店、さらには対面販売のみでネット対応なしという運営方法。

50年の蒐集人生から、生まれた店と運営スタイル、コレクション論は断捨離とかミニマリストの時代の蒐集、ライフスタイルにあわせてデザインされたお店論でもあり仕事論だったりもします。

四六判240pages

和田みずな「怪談ぬりえ」

和田みずな「怪談ぬりえ」

和田みずな「怪談ぬりえ」¥280+税

ホラー&ポップな世界観で、デジタル、絵具、お裁縫などなど、さまざまな手法を使い、ホラーガールを描く和田みずなさんの、怪談をモチーフにした、ぬりえにもなるモノクロイラスト集。

描かれているのは、耳無芳一、ろくろ首、ちんちん小袴、百面女房、蛇女、墓場へ行く娘、野ざらし、おいてけ堀。
日本の古くからの怪談でおなじみのキャラクターが、ガーリーなアレンジで描かれています。芳一にあわせて、写経に役立つ般若心経つき!

A5判16pages

和田みずな「怪談ぬりえ」

和田みずな「怪談ぬりえ」

おさないひかり詩集「300年のヒント」+川上向子写真集「300年のヒント」

おさないひかり「300年のヒント」

「300年のヒント」 詩集と写真集のセット¥2778+税 詩集のみ¥1111+税

後藤ユニ名義で第18回 中原中也賞の最終選考に残り、現代詩手帖などにも作品を発表してきたおさないひかりの3年ぶりの詩集と同タイトルの川上向子による写真集。

詩作のかたわら、野焼きと呼ばれる窯を使わない原始的な手法で土器を制作し、2014年以来、その制作過程も含めた土器を、川上向子が撮影・記録しています。

形を持たない言葉、一度火を入れれば数百年はその形を保つ土器、100年あまりで命つきる人の身体の間を往復しながら、2015年に「路地と人」で開催された写真と土器とテクストによる展示のために二人は300年というモノの寿命の仮説を立て、そのスパーンから日常を見直すヒントを探しました。

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わたしたちのからだを駆け抜けて、これから少なくとも300年、確かに生きるためのヒントがある。裏返したポケットの隅に溜まった埃のように、それは予期しないタイミングで、それもいちばん尖ったところに現れる。わたしたちのからだが死んだあと、それから、それまで、何万年もの間に生きた数え切れないほどのわたしの聖火リレーが今日に続いているのを忘れないように、ポケットには四つ折りのメモを入れて、今夜、あなたの横顔を照らしに行くためにわたしは走ってる。
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A5判84pages 詩集
A5判24pages 写真集+写真プリント1枚つき (100部限定)
“詩集のみ”と“詩集と写真集のセット”があります。

おさないひかり「300年のヒント」

おさないひかり「300年のヒント」

おさないひかり「300年のヒント」

おさないひかり「300年のヒント」