「300年のヒント」 詩集と写真集のセット¥2778+税 詩集のみ¥1111+税
後藤ユニ名義で第18回 中原中也賞の最終選考に残り、現代詩手帖などにも作品を発表してきたおさないひかりの3年ぶりの詩集と同タイトルの川上向子による写真集。
詩作のかたわら、野焼きと呼ばれる窯を使わない原始的な手法で土器を制作し、2014年以来、その制作過程も含めた土器を、川上向子が撮影・記録しています。
形を持たない言葉、一度火を入れれば数百年はその形を保つ土器、100年あまりで命つきる人の身体の間を往復しながら、2015年に「路地と人」で開催された写真と土器とテクストによる展示のために二人は300年というモノの寿命の仮説を立て、そのスパーンから日常を見直すヒントを探しました。
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わたしたちのからだを駆け抜けて、これから少なくとも300年、確かに生きるためのヒントがある。裏返したポケットの隅に溜まった埃のように、それは予期しないタイミングで、それもいちばん尖ったところに現れる。わたしたちのからだが死んだあと、それから、それまで、何万年もの間に生きた数え切れないほどのわたしの聖火リレーが今日に続いているのを忘れないように、ポケットには四つ折りのメモを入れて、今夜、あなたの横顔を照らしに行くためにわたしは走ってる。
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A5判84pages 詩集
A5判24pages 写真集+写真プリント1枚つき (100部限定)
“詩集のみ”と“詩集と写真集のセット”があります。