とみさわ昭仁「無限の本棚:手放す時代の蒐集論」(アスペクト)¥1480+税
飲尿療法など不思議な民間療法、大家族もの、占い師、恋愛指南、成り上がり系などテーマティックな古本蒐集のみならず、色紙に描いてもらう似顔絵、大晦日に登場する西暦メガネなどなど、なんでも蒐集する癖と活動を、自身のミニコミ「蒐集原人」に綴ってきたとみさわ昭仁氏が趣味が高じてついに2012年、古本屋マニタ書房を開業。
「オカルト」「毛」「ご長寿」「大家族」「秘境と裸族」「埋蔵金」「水商売」など独自のカテゴリーの棚の氏の古書店は、ライター業の事務所も兼ねていて、神保町のビルの4階にあります。他にないセレクション、世界観を反映しながら、仕入れや取材がある店を閉めるため月の半分ほどの開店、さらには対面販売のみでネット対応なしという運営方法。
50年の蒐集人生から、生まれた店と運営スタイル、コレクション論は断捨離とかミニマリストの時代の蒐集、ライフスタイルにあわせてデザインされたお店論でもあり仕事論だったりもします。
四六判240pages