日別アーカイブ: 2013 年 7 月 30 日

関根美有「タグレッツ/かわいい景色」

タグレッツ/かわいい景色

関根美有「タグレッツ/かわいい景色」(エベレストライブラリ)¥476+税

故郷へのオマージュとして描かれた「タグレッツ」と2003~2004年頃に描かれた未発表作で、旅する若い画家の物語「かわいい景色」のカップリング。

立食い蕎麦屋に通う、雪国出身の青年が、店の女性に密かに心を寄せ、気持ちを打ち明けるタイミングを待ちながら、(田舎)臭を意識する「タグレッツ」。そして、自分の描くべき景色を探して山野を旅する若い画家が、大地の中で自問しながら道を進む、「ママール・フ・モモール、なりに」にも通じる小さな物語「かわいい景色」。

10年前の作品と比較的最近の作品とのカップリングで、絵柄の変化も楽しめ、表紙のペン画と違ったタッチもまた新鮮。
各作品に付された、ELSB(エベレストライブラリ)の解説もさらに洞察深く、細やかになってきています。

ところで、タブレットじゃなくて、タグレッツって、どういう意味?という方、読んでみてください。

A5判66pages

タグレッツ

かわいい景色

手差ユニッツ「12時」

12時

手差しユニッツ「12時」¥1000+税

杉浦茂や長谷川町子のような,昭和なタッチの漫画を自ら印刷、製本して出版することが、名前の由来になる「手差しユニッツ」。
これは手差し印刷ではないけれど、枠線やふきだしの中も手書きでほのぼの、おやおや、な世界を描いています。

収録作品は
「12時」
「手相みます」
「サメ男と春の瞬き」
「文化祭」
「ポストさんロンドンへ行く」
「ポストさんのヘイ!マンハッタン」
「TOKYO, TOKYO」

工場でお昼休みになると時計通り12時に持ち場をすぐに離れて歩きまわるヘンな奴のこと、占いの不思議、文化祭のなるほどな出し物、サメそっくり男の航海の様子、特別な郵便を届けるミッションを遂行するポストさん、そしてみんなが徒歩で家路を急いだ3.11の夜…。

B6判112pages

12時

12時