月別アーカイブ: 2012年8月

梵天太郎「梵天太郎劇画作品集 怪奇篇」

梵天太郎劇画作品集 怪奇篇 表紙

梵天太郎「梵天太郎劇画作品集 怪奇篇」(梵天劇画会)1000円+税
劇画家、イラストレーター、小説家、俳優、歌手、作詞・作曲家、映像作家、舞台演出家、衣装デザイナー、彫り師、出版、会社経営etc.と様々な顔を持つ梵天太郎。その劇画作品の中から1968〜1970年頃に執筆した怪奇&猟奇的な作品をセレクトした作品集。

【収録作品】
『怪異への旅』双葉社「別冊漫画ストーリー」1969年2月1日号
『禁断の果実』初出不明(SND出版「エロスカG」再録)
『蛆』芸文社「コミックVAN」1968年
『河童』芸文社「漫画パック」1968年12月号
『鱗』凡天社「ブラックエース」1970年5月号
『屍の声』双葉社「別冊漫画ストーリー」1968年7月6日号
〜すべて初単行本化〜
装丁:植地毅&メチクロ(MHz)
A5判160P 2012.8

梵天太郎劇画作品集 怪奇篇 裏表紙
梵天太郎のロングインタビューと、「混血児リカ」を収録した「梵天、かく語りき。ー紙芝居・漫画の頃ー」もございます。

Stu Mead 「FENTASIA」

FENTASIA 表紙

Stu Mead 「FENTASIA」(Le Dernier Cri)¥1000+税

2012年8月のタコシェでの展示のために描きおろしたモノクロのペインティング作品を中心に30作品を収録したカタログ。マルセイユの出版アート集団Le Dernier Criが製作しました。モノクロ作品をオレンジと紺の二色刷りにしていて原画とはまた違った雰囲気なので、展示とカタログと両方をお楽しみください。
A5判40P 中綴じ(表紙はセリグラフ、本文はオフセット)

FENTASIA 表紙2種

たまに赤表紙があります。

FENTASIA本文

FENTASIA本文

FENTASIA本文

FENTASIA本文

写真集 Paul Schonberger「Up and Over」

Up and Over 表紙

Paul Schonberger「Up and Over」(mediabus)¥2520

オーストラリアのカメラマン、ポール・ショーンバーガーが日本や韓国を中心としたアジア圏を旅するうちに出会った、魅力的な男たちを撮影したポートレート集。彼を魅了したのは、いわゆるバーコードヘアの男たち。ときにアクロバティックなまでに髪をアップしてオヴァーする技と、男たちの表情に刻まれた人生が相まってなんともいえない味わいを醸し出しています。
ここまで、ヴァリエーションがあって技巧的なのはアジアならではなんだとか…、当たり前すぎて、我々が見過ごしていたアジアンカルチャーがポールさんによって発見されました。
巻頭にはショーン・バクスターによる、バーコードヘアの文化史に占めてきた位置とこのポートレートに関する深い考察がついています。(英語/韓国語/日本語)

8.5cm x 20 cm 上製102P mediabus

Up and Over 本文

Up and Over 本文Up and Over 本文

《余談ですが…》偶然にも東京にやってきたポールと出会った私は、彼がバーコード写真を撮っている事を知り、プロジェクトを見守りながら、ときには日本のヘア事情を話しました。撮影中のある日、突然、ポールがタコシェにやってきて「黒いベレエみたいなのが頭についているあれは何!?」と訊いた事もありました。「ブラックベリーって携帯でしょ、携帯が頭につくの?」「携帯じゃない、ほら、フランス人がよくかぶるベレエだよ。細かい繊維が頭と一体化したあれはいったい何だろう…」「それはFURIKAKEだよ!」という具合に、アジアのヘアに魅了され、次々に彼にとってのヒーローたちとヘア技法を発見していったポール。そんな縁から、出版にあたって私も、翻訳家の野中モモさんや在ロンドンの友人の力を借りて日本語テクスト部分のお手伝いをしました。私たちの身近なファッションが、一つのカルチャーとして注目され世界に紹介されるのは喜ばしい事です。