「資本主義に巻き込まれながら、巻き返す手立て考えるためのZINE 未知の駅」
DiY, Permaculture, Pirates, Architecture など、オルタナティブな視点を模索し、実践する人たちが集まり作る「未知の駅」。
今回のテーマ「住む」に関して、編集長さぶさんの巻頭言より
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住む。それは自分にとって居心地のいい空間を感じとることだと思うんです。親しい人と一緒におしゃべりするとき、木陰の下で本を読むとき、自分の好きなものに囲まれた部屋でくつろぐとき、あなたは◯丁目◯番地◯号といったような地理の中に住んでいるというよりも、むしろそこに固有の、独特の空間の中に住んでいる。
リビング・キッチン・ベッドルームなどのついたハコモノとしての家(house)で衣食住を営む行為のことを言っている訳ではありません。「帰ってきたなあ」とか「ここが自分の居場所だ」と自ら感じることの出来る空間(home)に溶け込んでいくこと。周りに拡がる、なんでもないような空間を自分(たち)の居場所として感じ取ること、そこに息づいてみること。そういった感性と行為が、「住む」っていうことなんじゃないかなって、思うんです。
居場所は、自ら創り出すことのできるものでもあるし、また気が付いたらそこにあるものでもあります。空間はシャボン玉のようにパッと現れ、パッと消える。いま、このzineを読んでいるあなたがいるその周りの空間だって、明日には違った表情を見せていることでしょう。今日とは違う温度で、違う雰囲気で、違う匂いで、違う肌触りで、違う意味を持って、存在しているかもしれません。
人は、普段何気なく生活しているようで、いつだってそういう「空間」とお付き合いしながら生きています。今回は、テーマが「住む」だからといって「オシャレな部屋のデザイン」「一人暮らしの知恵・節約術」「お得な賃貸情報」のような内容は一切扱ってはいません。むしろ、空間や場所を人々がどのように捉え、そこにどう溶けこんでいくのか、ということだけに焦点を当て、力を注ぎ込みました。
みんなは、どこに、どんな風にして住んでいるのかな? 路上と人、自然生態系と人、あるいはごく普通の賃貸アパートと人。いろんな空間の現場から、みんなの「住む」を集めてみました。
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メインコンテンツ—–
・坂口恭平トークイベント「DIY独立の作り方」(2011.8.13のart space tetraでのトークライブを再録)
・江上賢一郎「路上の空間実践論」
・池田理知子「シロアリと生きる」
・Halvish「東京砂漠のオアシス ルーチェ」
A5判100P 中綴じ 2012.7.28