日別アーカイブ: 2011 年 12 月 28 日

砂漠2号 WHO’S SPACE?

砂漠2号

砂漠2号 WHO’S SPACE?  ¥500

アラブの春にはじまり、3.11〜日本国内での反原発デモ、スペインでの広場の占拠やOccupy Wall Streetと世界中で人々が現状に疑問を呈し立ち上がった年。今年、ボランティアやデモに参加してみた人、あるいは何かが違うと思うけど、何か変えないといけないとは思うけどまだどうしていいのかわからないでいる人へ—、この号では、実際にモーブメントに参加した人と話したり訊いたりして、現場からの声を伝えると同時に世界との関わり方を探ります。

◎特集 WHO’S SPACE?
●座談会 石黒景太×ぽえむ×二木信「99パーセント・ネーション」原発反対デモに関わるデザイナー石黒景太、音楽ライター二木信、2マッチ・クルーのぽえむが、3.11以後のムーヴメントについて語る。
●一色こうき「3・11—9・11雑考」
●インタビュー 口ロロ(クチロロ)三浦康嗣「ぐるぐるまわり続ける、その先に」合唱曲「スカイツリー」作詞作曲者へのインタビュー
●高橋政宏「いつもの朝」
●小説 早助よう子「図書館ゾンビ」
●ゴミ ホー娘。 ホー娘。のススメ!ぼろぼろ〜ど☆——〜解散の危機編〜もしくは〜恋煩い編〜
●小説 危口統之(悪魔のしるし主宰)「森S太正伝(仮)」
●イラスト 関雅美「核心」「耳鳴」
●小説 長谷川弓広「武器は何でもけっこう」
●イラスト knzdp「STREET」
●原発問題考 和泉亮「世界の謎について
●「The SABACU Review」一色こうき/内田るん/江畠香希/金堀場猛/川邉雄/中里勇太/ハーポ部長/星あけび/ホリム・ベイ/弓川目衣
●漫画 ムトウマサヤ「まーくん第二回」
●スパニッシュレヴォリューション考・写真 石田温香&Pau Barrena「ラバル——路上に行き交う声」
●写真 河西遼(無題)
●エッセイ 動物委員会 きみは鳥の歌声が聞こえるか
●論考 エディターズ「ストリートと民衆知——3・11とウォール街を繋ぐもの」
●写真 樋口拓朗、成田圭祐

表紙・アートディレクション 川邉雄(RLL)
本文設計・校正 金堀場猛

A5判76P

沼田元氣責任編集 こけし時代 第三号 特集 土湯

こけし時代三号

沼田元氣責任編集 こけし時代 第三号 特集 土湯 ¥1575

コケシとマトリョーシカ『コケーシカKAMAKURA』を営む沼田元氣が責任編集の、旅とこけしと温泉の憩を御届けする写真雑誌『こけし時代』。第三号の特集は、東北復興の願いを込めて、シマシマがトレードマーク、ろくろ線が美しい福島県土湯温泉のこけし特集です。(なお、土湯のこけしの奥深さから、土湯を二冊に分けて出版するそうで、次号三・五号は「続・土湯特集」となるそうです)

今号のキャッチフレーズは「沼田元氣責任編集 夢を失わない大人の為の友だち雑誌 恋人雑誌 THIS MAGAZINE FOR ALL KOKESHI AGES! & LOVERS!」
表紙は、こけし型に窓がくり抜かれていて、そこから福島の自然の中に置かれた土湯こけしが姿を見せています。

【内容】
●イントロダクション「土湯への道」

●温泉宿御案内 不動湯温泉/新野地温泉/微温湯温泉

●木形子感傷・こけしせんちめんたる「土湯余話」絵と文 樋口達也

●工人訪問と古品木形子
斉藤弘道、陣野原幸紀、野地忠男、佐藤三起子、太田孝淳、渡辺隆、渡辺忠雄、近野明裕、今泉源治、西山敏彦、徳永慎一、小幡敏夫、渡辺鉄男、阿部国敏

●ろくろの美

●木形子感傷・こけしせんちめんたる「下ノ松屋」絵と文 樋口達也

●木形子生活、木形子散歩
MUSEUM(西田記念館)
CIRCLE(福島こけし談話会、福島こけし愛好会)
CAFE(喫茶ハーモニー)
COSMOS(UFOふれあい館)
LOVE(作家の愛したこけし「竹久夢二×治助こけし」菅野修)
ESSAY(深谷かほる)
SHELF(こけし棚拝見)

表紙・裏表紙のこけし=阿部敏国/西山憲一
推薦文 淀川美代子

257×183mm 144P
こけし時代オリジナル、捺染製のてぬぐいのおまけつき(トラディショナルイレブン+ONEこけしガール)
こけし時代オリジナルてぬぐい

二艘木洋行 展覧会『梨でおねがいします!』

梨

お絵描き掲示板を使った低解像度のイラストの、ノイズを含むポップでカラフルな作風が印象的な二艘木洋行さんの個展『梨でおねがいします!』を2012年最初のタコシェでの展覧会として開催いたします。

二艘木さんは、最近では活動の範囲を広げ、佐々木敦さんの新刊「未知との遭遇」(筑摩書房)の表紙まわりのイラストも手掛けましたが、ご覧のように、タイトル文字とパラレルに存在するような不思議な存在感を放っています。というわけで、タコシェの壁面だけでなく、本棚の本と本の隙間や意外な空間に、アクリス板に圧着した小作品を配するなどして、書店空間とのコラボという形で作品を展示する予定です。どうぞ、お楽しみに!

未知との遭遇カバー

(画像上:佐々木敦「未知との遭遇」表紙、下:同書カバー)

尚、佐々木敦さんからも、展示に際して、二艘木作品へのコメントをいただきました。こちらのコメントも二艘木さんのアレンジによる配布物になる予定です。

未知との遭遇、というキーワードを如何にしてヴィジュアル化するか、ということを考えてみた時、すぐに思いついたのが、二艘木さんの作品だった。
誰にもわからない機能と使命を帯びたプログラムが鮮やかに実体化したかのような、謎に満ち満ちたマトリックス。
入口も出口もない堂々巡りの迷路のような図像。
それでいて、それはすこぶるポップなのだ。
彼の絵は、いわゆるゼロ年代的であるようでいて、どこかが決定的に違っていると思う。
それは80年代のポストパンク的アンチプロフェッショナリズム、90年代のクラブカルチャー的な高揚と憂鬱、そしてゼロ年代の飽和と絶望と希望とをすべて踏まえた上で、テン年代の現在にシンクロしている。
彼の仕事には、まさに来たるべき未知なるもの、のヒントが眠っていると思う。

佐々木敦(批評家)

ポイフルでクロージングします2月5日(日)展示の最終日 16:00より、展覧会にいらしてくださったお客様に、店内のデコレーションに使ったお菓子ポイフルをプレゼントしたり(なくなり次第終了)、点在するアクリル画をご案内するガイドを行います。寒いけど、まだの方、この機会にいらしてくださいね!

終了しました。ご来場ありがとうございました。

ポイフルな店内