日別アーカイブ: 2011 年 8 月 30 日

旅と趣味

旅と趣味 第5号 表紙

旅と趣味 第5号(日曜研究社)¥1050

日曜研究家の串間努氏が編集する、趣味を愛し、旅を楽しむ、昭和娯楽の総合趣味誌「旅と趣味」。
旅行 商標 蒐集 煙趣 酒票 燐票 温泉 玩具 歴史 観光 蒐印 愛石 探墓 釣行 懐古 復刻 昭和レトロ などにスポットをあてます。

図版のカラーの部分はすべて、実際のラベルなどを貼りこんでいます。

【目次】

※署名記事以外は串間氏が執筆
「趣味誌の歴史 昭和戦前 三田平凡寺と池田文痴庵」
「手書き雑誌について 『日曜研究家』とインターネット」
「欧米の蒐集趣味の歴史 外国の紙モノはEphemeraという」
「日本燐票史 戦前のマッチ蒐集 廣告宣伝燐票の巻」
「旅と蒐集趣味概論 絵葉書の歴史、諸問題の巻」
「ビジネスホテル貧困ふらふら放浪記」
「B級大好き「オッサンぽ」 埼玉県行田に足袋とフライを求めて」
「温泉街貧困散歩記 湯村温泉に泊まり昇仙峡に登るの巻」
「世の中で怒っている人」
「秋の散歩まつり」 もりしたしんじ
「自転車で稲毛に行ってみた」 青木はじめ
「蒐集品の戦利報告」

「趣味誌の歴史 昭和戦前 三田平凡寺と池田文痴庵」では、昭和に入り御大典などで趣味誌が活性化する中で、趣味人の代表格三田平凡寺(夏目房之介の母方の祖父)と文献漁りや取材を重視する研究家(斎藤昌三ら)とが台頭する中での平凡寺周辺の動きを紹介。また「旅と蒐集趣味概論 絵葉書の歴史、諸問題の巻」では、連載4話目にして明治に戻って問題点を論じる。
A5版84P

旅と趣味 第5号

旅と趣味 第5号

バックナンバーもございます。

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関根美有 初期短編集「ずばぬけたバラ」

ずばぬけたバラ 表紙

関根美有「ずばぬけたバラ」(エベレストライブラリ)¥450

2001年から2003年にかけて「H」および「コミックH」に掲載された短編6本に未発表作1本を加えた、関根美有初期短編集。

カメラが体調を崩して誤作動してしまったり! 一人暮らしの部屋に帰宅すればそこにはもうひとつの世界があったり…、シンプルに描かれた親しみやすいキャラクターが、日常と隣り合わせのSFっぽい世界に紛れ込み、引き起こす夢のような物語…。なのに読み終わってみると、不思議な解放感や寂寥感が残る、大人のためのお伽噺のような掌編集。
もし、関根美有さんのパースペクティヴの眼鏡をかけて世界を眺めることができたら、どんなにかこれまでと違った世界や見えなかった世界が見えるようになることか。

収録作品は—僕とカメラと……。/終末感/コントロール/言い訳/妖怪ひまなめ/畳が嘘をつく/そして秋に

A5版50P

ずばぬけたバラ
ずばぬけたバラ
ずばぬけたバラ