月別アーカイブ: 2011年8月

海野十三「人間灰」(四畳半書房)

人間灰

海野十三「人間灰」(四畳半書房)¥945

日本SFの父・海野十三(1897-1949)が1934年に「新青年」に発表した探偵小説を、四畳半書房がオリジナルブックデザイン+手製本で”物として大事にしたくなる本を目指して”小さな美しい本に仕立ててあります。

強い西風が吹く日に、空気工場の雇人たちが、次々と奇怪な失踪事件をおこす。やがて、工場主・赤沢の妻・珠江が7人目の犠牲者となる。そして犠牲者たちの死体は砕かれ、気球の上から撒かれたという…。果たして事件の謎はとけるのか?

107×214mm
オンデマンド印刷/インクジェットプリンタ(表紙)
人間灰人間灰


 

…等 vol.01 SILENT HAC

…等 表紙

…等 vol.01 SILENT HAC  ¥500

タイトル”テンテンテンナド”。
著者はコマツバラユウ/岸辺ぱぁぷりん/清水大蔵

サイレント…、たとえば行間をハックするような、なんとも説明のつかない感触を散文とイラストとデザインで表現したジン。表紙も一見地味ですが、うっすらと反転文字が見えたり、タイトルがエンボス加工してあったり、という凝りよう。本文も、メインのイラストのほかに、異なる濃度で別の絵柄を重ね、まるでトレペを使っているかのような効果を出していて不思議な味わいです。

見開き2ページの中に、ひとつの散文とイラストがおさめられています。
たとえば—–
「サイレントハック

静かな夕べ 幸せの食卓
脳にしみいるサイレントハック
スプーン一掬い
脳髄まであと何ピクセル」

137×190 36P

…等

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マンガ文献研究 04 特集:書誌+データベース

マンガ文献研究4号

マンガ文献研究 04 特集:書誌+データベース(有古堂)¥700

寄稿者たちが、それぞれのリストやデータ、目録の作り方、使い方を紹介。新連載も3本スタート。三浦知志「地震のとき」【特集】
竹内オサム「竹内オサム・書誌の書誌」
秋田孝宏「私のマンガ・データベースの略史と特徴」
岡部拓哉「新聞マンガデータベース」
まんだらけ國澤博司(「資料性博覧会」主催、「まんだらけZENBU」「まんだらけTRASH」)インタビュー
松田友泉「エア書誌」
山下武「青弓社古書エッセイマンガ関係総索引」【連載】
岩下朋世「あるマンガ研究者のどうにかなる日々(3)」
岸川真「世界、そしてマンガ、物語」
左岸洋子「売らない古本屋古書サガン妄想目録 (1)『がんま』と「えほん』
川島ローラ「川島ローラのいんせ道」
文献蒐報特別版A5判62P

藤宮史 木版漫画「唐傘奇譚」

唐傘奇譚

藤宮史 木版漫画「唐傘奇譚」(黒猫堂出版)¥650/¥1800

木版漫画の藤宮史さんの自主制作本。(オリジナルは木版ですが、本文は藁半紙に簡易リソグラフ印刷、表紙はオフセット)

これまで、猫を主人公にした木版漫画「猫の世界」「黒猫堂商店の一夜」などを発表してきた藤宮史さんですが、今回は室町時代に描かれた『百鬼夜行絵巻』に登場するかさ小僧やから傘おばけなどの妖怪をモチーフにした創作。といってもホラーではなく、妖怪譚の裏にひそむ人間の物語を作者流に思い描いたもの。
唐傘奇譚
普及版(初版600部/650円)と特別版(50部限定/1800円)の二種があり、特別版には、手彩色オリジナル木版画が一枚ついています)

B5判24P

唐傘奇譚 唐傘 唐傘奇譚 母と子 唐傘奇譚 為吉

ニート専門誌 Neets「特集CDR」

Neets

ニート専門誌Neets 「特集CDR」¥1050

カッティングシートと卓上プロッターで、グラフィカルなウンコや、見慣れたロゴやマークに一手間加えて意味を全く変えたデザインのステッカーを製作するねこまんまさんが創刊したジン。タイトルNeetsはもちろん…。

特集は、先頃結成したユニット”便器グルーヴ”の相方でもある、ミュージシャンのCDR。—“小平いちブレイクコアがSICKりクる無礼講ボーイ”ことCDRくんの特集だぜよ—ということで、日常のスナップショットを彼の言葉とともにオールカラーで紹介。たとえばヨネスケをまねて大きなおしゃもじを持って郊外の住宅街を歩くCDRなど、毎日が夏休み?みたいなニートなライフスタイルを切り取り、その発想に触れる。

ねこまんま作品でもある、ステッカー2種(便器グルーヴ/Neets)つき。すてきなパッケージで。
105×130 10P


自身の作品集『芸術新潮吹-GEIJUTSU SHIN SHIOFUKI-』も再入荷しました。