月別アーカイブ: 2009年6月

「愛情通信大全集一巻」

愛情通信大全集一巻  ¥630

愛情通信大全集一巻
 日常の一見、取るにたりない物事を見つめ続け語ることで、これまで見えなかった意外な効用や弊害に言及するフリペーパー「愛情通信」。リソグラフ印刷をホチキスどめしたシンプルなペーパーで、不定期でタコシェにもお届けいただいています。
 編集・発行人のナカダヨーコさんが、これを発行し続けるのは、利害関係を排した真の共感、人との絆を求めて、情報価値なんかは追究せずに、己の恥ずかしい部分さえもさらし、共感してくれる読者を求めてのこと。というわけで、今となっては読み返すのも恥ずかしい創刊号から10号までをまとめて全集を作ってみました、さらなる繋がりを求めて…。
 好評につき、これまで、フリペ10号分を復刻してジッパーつきの透明袋につめて販売していましが、よりシンプルにお届けしやすく、ミニコミ活動を通じて出会ったnozyam at omokoさんに表紙イラストを依頼、裏表紙には10号すべての表紙を組み合わせた愛情あふれる装いで、ついに一冊になりました。
A6判102P

季刊フリーペーパー cycle

季刊フリーペーパー cycle
cycle2号
 自転車の初心者と女子のための季刊フリーペーパー「cycle」の最新号が届きました。
自転車そのものや実用的な情報だけでなく、自転車が出手くる物語、自転車のみを移動手段にアメリカで活動するミュージシャンなどなど、ユニークな人々やイベントもたくさん紹介している楽しい読み物です。
 編集・発行は「キョウト自転車生活」「京都自転車デイズ」「大阪自転車ホリデー」(ともに光村推古書院)などの自転車本を編集してきたワークルーム。
 2009年夏号ではE・ケストナーの「エーミールと探偵たち」を紹介しつつ、「自転車でベルリンを走ろう」という標語を掲げてのサイクリングデモ「ベルリンアウトバーンライド」を取材しています。昨年は25万人もの参加者がいたという一大イベントで、家族や友達どうしで参加したり、デモというよりはお祭りですね。
 タコシェの店頭のフリペコーナーに設置しています。(数に限りがあります)
関西発のペーパーで、地元では設置店への配布も自転車でしているそうです!
cycle1号cycle0号
こちらはバックナンバーです。

北島敬三写真展「ヘンリー・ダーガーの部屋」

Henry Darger’s Room: Photographs by Keizo Kitajima
北島敬三写真展「ヘンリー・ダーガーの部屋」
【会期】2009年7月3日(金)〜24日(金)
【会場】小出由紀子事務所
(入場無料)
北島敬三写真展
*Keizo Kitajima: Henry Darger’s room 25 years after his death. 1999
ヘンリー・ダーガー(1892-1973)は人生の後半40年をシカゴの貸間に暮らし、
15,000ページを超える叙事詩『非現実の王国で』を綴り描いた。
不世出の偉才のねぐらにしてアトリエだったその部屋は、ヴィヴィアン・ガールズや珍獣ブレンゲンが活躍する「非現実の王国」への入口でもあった。
主の死から25年を経て、取り壊しが決まった部屋の最期を北島敬三が撮影した。

石川次郎「スナックまぼろし」

石川次郎「スナックまぼろし」  ¥380
スナックまぼろし
 アーティスト石川次郎さん、久々のハンドメイドコミックができました。
几帳面な線の圧倒的な描き込みで、見るものをおののかせる石川次郎さんが久々に描いたコミックは、なんと犬コミック。
 人生に疲れた中年男がふらりと入った無人のスナック、いや、そこはキュートなママ犬が、その身も心も御客様に委ねて癒しを与える命の洗濯の場であった…。
 犬たちにもてなされ、過去や心情を吐露し、すべてを需要され、じゃれ合い戯れ合い歌い踊る一人と二匹のドラッギーな世界—スナックまぼろし。
 犬の愛らしさが、細かな描写によって、躍動感をもって動物臭を感じさせるくらい伝わってきます。読者はまた、このコミックに託して心を語り、犬と触れ合い、ともに歌い踊り、ともに眠り無垢な姿をさらす次郎さんの大人赤ちゃんな様に癒されたり戸惑いを感じたり…、不思議な読後感を味わうことでしょう。
105×147 36P
石川次郎イラスト
タコシェでの前回展示での石川次郎作品。(参考イラスト。この本には収録されていません)

PG 2号同時発売 104「2008 PINK FILM BEST 10」&105「池島ゆたかが見た、生きた、ピンク映画傍証50年史」

 前身となるピンク映画専門ミニコミ「NEW ZOOM UP」の創刊から20年、主催してきたイベント「ピンク大賞」も21回目を迎え、節目となる今年、PGが久々に出版にも力を入れて二号同時刊行です!
 100号以上を発行してきたPGもここ数年は、プレビューやレビュー情報はサイトに譲り、年間のベストフィルムを発表するまとめの号を年1で発表するペースとなりましたが、20年の節目にルーティンを打破して新たな境地に踏み出そうという気合いを込めて、池島ゆたか監督のインタビューによるピンク映画に関する証言本174Pも同時に作られました。意気込みがひしひし伝わってきます!
PG 104「2008 PINK FILM BEST 10」¥500
PG104
30名のファンによって選出された2008年度ピンク映画ベストテンの結果を掲載。
ベストテン入選作品・各受賞者の紹介、各選考者のコメントなど、08年ピンクを大総括。
A5判36P
PG 105 〜池島ゆたかが見た、生きた、ピンク映画傍証50年史〜 ¥1200
PG105
 池島ゆたか監督の聞き書きを軸に、ピンク映画の歴史を概観した刊行物の傍証資料として行われたインタビューの全長版を、監督100本記念としてPGより発刊。
 天井桟敷に参加したことをきっかけに約10年間、演劇の世界に身を置き、その後、役者として、そして監督として30年来ピンク映画と関わり、「ミスターピンク」と自称する池島監督ならではの視点から語り尽くされたピンク映画の奥深き世界。全174ページの大長編。
(聞き手・構成 松島政一)
A5判174P