月別アーカイブ: 2009年6月

「phew x bikke」カセットでアルバムリリース

phew,bikke「phew x bikke」 ¥2260

phew x bikke

 18歳の時に出会ったPhew(vo)とbikke(g)は、パンクバンドAunt Sallyとして78年に活動を開始。1年足らずの活動にも関わらず、Aunt Sallyは伝説のバンドとして語りつがれ、二人は別々の道を歩み始める。
 Phewは坂本龍一プロデュースでソロデビューし、国内外のミュージシャンとのライブ、アルバム制作を行い、現在はパンクバンド「MOST」を率いて活動中。
 bikkeは町田康のバンド「ふな」に参加、「積極的な考え方の力」を経て、「Lovejoy」を結成。
 その二人が2009年、再び「一緒に音楽すること」を再開。ヴォーカルとエレキギターだけの限りなくシンプルな「うた」からの出発。AuntSallyの頃に練習やライブをカセットテープに録音していたことを思い出し、ラシカセから流れるやさしくて力強い「あの感じ」、あの「おと」を届けるべく、最初のアルバムをカセットテープでリリースしました。
 内容はセルフカヴァーですが、今年に入ってからの録音になります。31min。
収録曲
A面
1 まさおの夢(Phew/山本精一)
2 子供のように(Phew/近藤達朗)
3 おわりのあと(Phew/Phew)
4 Bay(Phew/Phew)
5 夜の光(Phew/Phew)

B面
1Act(Phew/bikke)
2いつか(Phew/Phew)
3 Dream(Phew/Phew)
4Good Morning(Phew/大友良英)
5ロボット(Phew/山本精一)

映画「美代子阿佐ヶ谷気分」7月4日より公開

映画「美代子阿佐ヶ谷気分」

 またまた地元、中央線の話題になりますが…安部慎一さん原作「美代子阿佐ヶ谷気分」がイメージフォーラムにて7月4日より公開されます!

美代子阿佐ヶ谷気分

 1970年代、やるせない空気の漂う時代。かつて井伏鱒二、太宰治らが文学コミュニティを形成していた東京・阿佐ヶ谷では、漫画界の巨匠・永島慎二が地元を舞台にした「若者たち」を発表。彼を慕う若者達が次第に街に集まり地元文化を題材にした作品を発表していた。若き安部愼一もその一人であった。

 阿佐ヶ谷に居を構えた彼は、後のサブカルチャーにも大きな影響を与えた伝説の雑誌「月刊漫画ガロ」の次世代の作家として注目を集めたが、創作への不安、焦り、絶望が彼を蝕んでいく。精神を病み、一時筆を置いた時期はあるが、私生活に根ざした創作活動を続ける安部の作品は、日々の愛情、友情、挫折や疑念までも赤裸々に描き出す。数ある短編のモデルとなっているのはいつも、唯一人の恋人であり後の妻である美代子だった。「激しい人生=作品群」の中で彼が一貫して語るのは、叙情的で、ある種ストイックなまでの純愛である。

 主演・安部愼一役には、今や日本映画界には欠かせない存在であり、最近ではフジテレビSPドラマ「これでいいのだ! 赤塚不二夫伝説」で赤塚不二夫を演じるなど活躍の場を広げている実力派俳優・水橋研二。運命の女性・美代子を劇団毛皮族など舞台を中心に活躍する町田マリーが演じる。本多章一、松浦祐也、あんじら若手俳優陣が伸びやかな演技を見せる一方で名優・佐野史郎が圧倒的な存在感を見せ、また安部愼一本人も多大な影響を受けたと語るイラストレーター・林静一を筆頭に『ガロ』ゆかりの人々が多数ゲスト出演。監督は2000年「でかいメガネ」でイメージフォーラムフェスティバル・グランプリ受賞の新鋭・坪田義史。また、Maher Shalal Hash Baz、tenniscoats、恒松正敏など世界的に活躍するミュージシャンが音楽を支える他、SPARTA LOCALSが主題歌を担当、本作をドラマティックに彩っている。

 タコシェにて原作コミックおよびアベシン作品をお取り扱いしておりますので、映画とあわせてお楽しみください。

orange trainによる本秀康ソフビ「内山田くん&トリ号」

本秀康ソフビ「内山田くん&トリ号」  ¥5880

内山田くん&トリ号

 本秀康さんの短編漫画作品集「アーノルド」(河出書房出版)より主人公の内山田くんと彼の愛機トリ号がソフビ化されました。
 制作を担当したのはOrange Train。好きな作家さんの作品を自らの手でおもちゃにしたい!と玩具制作に携わる有志によって結成されたorange trainは、その名前が示す通り、メンバーがみなオレンジ車両の中央線沿線住民だったことによります。そして同じく、中野を舞台にした長編「ワイルドマウンテン」でも知られ、中央線に縁のある本秀康さんのキャラクター内山田くんとトリ号が、orange trainの第一弾として、本作品への思いや地元愛に玩具愛を詰め込み発表されました。
タコシェも中央線系のお店として、このソフビをお取り扱い中! 店頭に見本もご用意しております。
 高さはだいたい12センチです。

spotted 701 VOL.10「あんにょん由美香」

spotted 701 VOL.10「あんにょん由美香」 ¥700

spotted 701 VOL.10

 特集は松江哲明監督の『あんにょん由美香』です。
林由美香が出演した、一本の韓国AVから、日韓両国の様々な人々にこの映画や女優林由美香についてインタビューをすることで、彼女の生前に出会っていながら映画監督松江哲明が彼女に伝えきれなかった思いや受け取れなかった思いを映像に刻むドキュメンタリー。追悼フィルムというより、林由美香×松江哲明による変わった形の新作『あんにょん由美香』。その製作過程は「エキス・ポ』のレ連載で松江哲明自らが連絡した通り、3年の歳月をかけて完成した力作を今回は劇場公開にあわせて特集しています。

★特集:『あんにょん由美香』★
1)特別対談:松江哲明(監督)×岡宗秀吾(「とにかく金がないTV」演出家)
2)R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.6ー林由美香×松江哲明特集上映の手引き
3)Column:『あんにょん由美香』Movie&Original Sound Track

★TODAY’S SPOTTED LIGHT! (Interview,Review & Photo)★
1)町田マリー(映画『美代子阿佐ヶ谷気分』)
2)横浜聡子(映画『ウルトラミラクルラブストーリー』)
3)前田弘二&宇野祥平(DVD『前田弘二監督作品集VOL.1&2)
4)Rio×大橋裕之(DVD『援助交際撲滅運動』/COMIC『音楽と漫画』)

★PICK UP!★
*MOVIE:『ロボゲイシャ』(井口昇)/『吸血少女VS少女フランケン』(友松直之×西村喜廣) 『めちゃ怖!』(山下敦弘)/「ATTIC701」in札幌
*MUSIC:松倉如子/あだち麗三郎/Tenko/いなかやろう

★COMIC★
『夏の夢』 by 大橋裕之

★シナリオ採録★
『SR サイタマノラッパー』(作:入江悠)

★オマケ★
別冊:『SPOTTED701』10号達成記念特別対談~三留まゆみ(イラストライター)×直井卓俊(「SPOTTED701」編集長)+『SPOTTED758』スタッフ座談会

★CONTRIBUTORS★
岩田和明/守屋文雄/九龍ジョー/モルモット吉田/こっちゃん/高城晶平(cero)/直井卓俊/梅澤嘉朗(a.k.a.童貞2号)/小林郁香/桜餅のび子 etc.

A5版32P+別冊6Pオールカラー|10号達成記念オリジナル封筒入り

松沢呉一『エロスの原風景』江戸時代〜昭和50年代後半のエロ出版史

松沢呉一『エロスの原風景』江戸時代〜昭和50年代後半のエロ出版史  ¥2940
エロスの原風景
 
 エロ本コレクターの松沢呉一が、膨大なエロ資料の中から、エロ本173冊、図版354点をフルカラーでお見せし、資料解説をしながら、エロ表現史の概観を辿るという、楽しく、資料性が高くためになる内容です。『実話ナックルズ』(ミリオン出版)で2004年から連載されているものに、大幅加筆し、資料も増補しています。
内容は—–
01◎カストリ雑誌──敗戦直後の日本に咲いた徒花
02◎吉原細見──江戸時代に生まれた風俗誌の原型
03◎自販機本──70年代後半、男たちは深夜自販機を目指した
04◎ノーパン喫茶──新時代の性風俗がここから始まった
05◎フレンチ・ポストカード──溜息が出るほど美しい印刷物
06◎実話誌──戦前に起きた第一次暴露雑誌ブーム
07◎夫婦生活──昭和20年代後半を代表する性生活読本
08◎グラビア印刷──エロ雑誌界を飛躍的に発展させた新技術
09◎エログッズ通販──今も変わらぬ騙しの伝統芸
10◎元祖トルコ風呂とは──定説を覆すソープランド史
11◎ホモアルバム──世の中から消滅しつつある貴重な資料
12◎スカトロ本──ビニ本がもたらしたウンコ愛好家の黄金時代
13◎変態資料──発禁本を出し続けたエロ出版の巨人・梅原北明
14◎漫画讀本──文藝春秋から発行されたユーモア溢れるエロ雑誌
15◎オッパイ小僧──日本初の巨乳アイドル川口初子
16◎地下本──戦前、戦後にひっそりと流通された裏本
17◎性学雑誌──巧妙にカモフラージュされた学術エロ雑誌
18◎創文社グループ──〝ニセモノ〟だから持ち得た特異な魅力
19◎絵はがき──コロタイプ印刷の導入で大流行した新メディア
A5判168P 上製函入
エロスの原風景 中身
このように、図版が見やすく豊富に入っていて、ヴィジュアルが充実!