月別アーカイブ: 2008年7月

季報「唯物論研究」104号

季報「唯物論研究」104号 アニメ批評のエクソダス ¥1200

 ふだんはイデオロギーとかマルクスを論じている学術的な研究誌『唯物論研究』が、この号ではうってかわって「アニメ批評」にスポットをあてます。
 「アニメ批評そのもの」を問う、来るべきアニメ批評への助走となる特集。
 「エヴァ以後」を参照枠として、この十年のアニメ言説を捉えるため、アニメーション演出家の山本寛と現代娯楽文化評論家の更科修一郎を迎え、これまでのアニメ言説について検討を行うと同時に、文化研究の清水知子や作編曲家の高山博らを招き、新しいアニメ批評を試みる。
 【特集目次】
・アニメ批評のエクソダスに向けて
・アニメ批評家はまだ生まれていない――山本寛インタビュー
・ぼくとセカイのはじまるところ/大久保ゆう
・アニメ批評宣言に向けて――時間の縮減の弁証法について/倉橋克禎
・トランス・ジャンル・クリティークに向けて/塩沢由典
・ナチュラリストと〈漫画映画〉の時代――動物をめぐるトランスナショナルな想像力/清水知子
・消費環境整備としての批評――ジャンルの最適化を抑止する批評の不可能性/更科修一郎
・僕と君と美しきセカイ――アニメ主題歌批評試論/高山博
・現代社会を反映するアニメ――“00”年代に求められる《自己変革−教育》/山本貴之
・レポート:CGアニメーションの現状と将来の可能性/沖本真也
・萌えないゴミと萌えるゴミ――二〇〇七年のアニメ周辺を振り返る/十河にえ
・巻末:まっすぐな語りはどこにあるのか――アニメ批評地図
A5判240P
 

エメラルドカウボーイ 早田英志さん半日店長


 終了しました。ご来店ありがとうございます。
当日は、ご来店の若者の言葉に耳を傾け、力強いアドバイスを与える人生相談な場面も。「「人に迷惑をかけるんじゃないか」など気にせず、むしろ迷惑をかけてやるくらいの姿勢で」「死なない限り問題はありません。××しても問題ありません」と、発想の大転換を語り、悩むことじたいがちっぽけに思えてくるようなブルドーザーな助言に力づけられました。
 早田さんの本は引き続きお取り扱い中です。

放出フェア その2 虹釜太郎さん

 360°recordsを運営する虹釜太郎さんが、お引っ越しを前に、駄本やレア本を放出。単行本、雑誌、SFから音楽ものと、いろいろ混ざった、雑多な品揃えになっています。
 暑い時期なので、ご本人の幻想カレー文学?「カレー野獣館」¥350とあわせてどうぞ!

放出フェア その1 松江哲明さん

 『童貞。をプロデュース』の監督で、先日、『童貞。をプロファイル』を上梓した松江哲明さんの放出DVDコーナー設置中。各作品にご本人による一言レビューがついていますので、見所やおすすめを参考に、掘り出しものをゲットしてください。残りわずか、なくなり次第終了です。

手差ユニッツ「小窓」

手差ユニッツ「小窓」 ¥630

 ひとり出版ユニットとして、作・画、印刷、製本のすべてを簡易印刷機やプリンタで行なう手差しユニッツの自主制作本。2006年に100部だけ作られた短編集を、装いも新たに限定100部で作成したものです。
 どれも懐かしいタッチの15の短編で構成されていますが、それぞれ劇画調であったり、少女漫画風であったり、サザエさんっぽかったりと、作品にあわせて絵のテイストも変わっている懲り方が楽しい。
 ハッピーエンドとか悲劇といったすわりのいい落としどころから、半歩ずれたお話の不思議な力の抜け具合もまた味わい深いです。
105×143 80P (うち8Pは二色印刷)

 「八月抄記」もお取り扱い中です。