季報「唯物論研究」104号 アニメ批評のエクソダス ¥1200
ふだんはイデオロギーとかマルクスを論じている学術的な研究誌『唯物論研究』が、この号ではうってかわって「アニメ批評」にスポットをあてます。
「アニメ批評そのもの」を問う、来るべきアニメ批評への助走となる特集。
「エヴァ以後」を参照枠として、この十年のアニメ言説を捉えるため、アニメーション演出家の山本寛と現代娯楽文化評論家の更科修一郎を迎え、これまでのアニメ言説について検討を行うと同時に、文化研究の清水知子や作編曲家の高山博らを招き、新しいアニメ批評を試みる。
【特集目次】
・アニメ批評のエクソダスに向けて
・アニメ批評家はまだ生まれていない――山本寛インタビュー
・ぼくとセカイのはじまるところ/大久保ゆう
・アニメ批評宣言に向けて――時間の縮減の弁証法について/倉橋克禎
・トランス・ジャンル・クリティークに向けて/塩沢由典
・ナチュラリストと〈漫画映画〉の時代――動物をめぐるトランスナショナルな想像力/清水知子
・消費環境整備としての批評――ジャンルの最適化を抑止する批評の不可能性/更科修一郎
・僕と君と美しきセカイ――アニメ主題歌批評試論/高山博
・現代社会を反映するアニメ――“00”年代に求められる《自己変革−教育》/山本貴之
・レポート:CGアニメーションの現状と将来の可能性/沖本真也
・萌えないゴミと萌えるゴミ――二〇〇七年のアニメ周辺を振り返る/十河にえ
・巻末:まっすぐな語りはどこにあるのか――アニメ批評地図
A5判240P
月別アーカイブ: 2008年7月
エメラルドカウボーイ 早田英志さん半日店長
放出フェア その2 虹釜太郎さん
放出フェア その1 松江哲明さん
手差ユニッツ「小窓」
手差ユニッツ「小窓」 ¥630
ひとり出版ユニットとして、作・画、印刷、製本のすべてを簡易印刷機やプリンタで行なう手差しユニッツの自主制作本。2006年に100部だけ作られた短編集を、装いも新たに限定100部で作成したものです。
どれも懐かしいタッチの15の短編で構成されていますが、それぞれ劇画調であったり、少女漫画風であったり、サザエさんっぽかったりと、作品にあわせて絵のテイストも変わっている懲り方が楽しい。
ハッピーエンドとか悲劇といったすわりのいい落としどころから、半歩ずれたお話の不思議な力の抜け具合もまた味わい深いです。
105×143 80P (うち8Pは二色印刷)
「八月抄記」もお取り扱い中です。