月別アーカイブ: 2008年6月

モツ煮狂い 02 特集:東京「工場郊外」のフォークロア

モツ煮狂い 02 特集:東京「工場郊外」のフォークロア」 ¥480

 文人墨客たちが訪れる詩情風趣の街にして、かつて東京の花街であった向島からさらに向こうに足をのばし、モツ煮を味わいながら、都市の工場郊外としての東京論にまで言及する。
 全編カラーになり、モツの写真だけでなく、店構えから町並みまでも丁寧に紹介。最寄り駅では、鐘ケ淵、八広、東向島、京成曳舟、曳舟エリアの17店をおさえてます。
浅草でモツ煮の歴史について考える
もつ酒場MVP
「川向こう」は今も異世界-もつ酒場は近代化遺産だ!
レシピ篇:コクと野菜味の/鶏モツ煮込み&ミルクワンタン/焦しネギと煮込むスジ/
A5判28P

泉信行「漫画をめくる冒険」

泉信行「漫画をめくる冒険」 ¥1680

 漫画を巡るでなく”めくる”冒険、というタイトル通り、漫画をめくること、ページの連続しての漫画、コマからコマへと移動するその視覚効果、そしてそこに印刷されているものが表現する可能性…を論じた評論集。漫画というメディアを本、紙、線と点…という物質に解体する一方で、それを描き、鑑賞する側の視点を論じる新しい漫画論。
 基礎理論にはじまり、作品論や作家論を超えてメディアやコミュニケーションの問題へと視点は広がってゆく。この巻で扱う主な作家は、浦沢直樹、小林尽、津田雅美、曽田正人。
 サイトPiano Fire での漫画評論が注目され、ユリイカなどに執筆する泉信行の個人出版。
A5判164P
 
コンテンツは——
序 ページをめくる時々の体験――「本」という形状にひそむ力
〈本〉の形をした漫画
漫画の読み/描き
第一章 イメージをめぐる様々な視点――漫画には何が描かれ、何が描かれないのか?
読者には何が見え、何が見えないのか?
「誰でもない者」の視点
「誰か」の視点
コラム*同化と異化による主観表現
第二章 それは誰の主観(プライヴァシー)なのか?――漫画を「絵」で読む
私的な世界を描く
小林尽の手による世界――『School Rumble』のイメージ
描き手の意識、絵の意識、読み手の意識
津田雅美の手による世界――『eensy-weensyモンスター』のイメージ
ストリーム・オブ・コンシャスネス
すばるのつれていく世界――曽田正人『昴』のイメージ

佐々木敦BRAINZ 批評家養成ギブス編「アラザル」

佐々木敦BRAINZ 批評家養成ギブス編「アラザル」 ¥500

 評論家・佐々木敦が主催するインディペンデントなレクチャースクールBRAINZの「批評家養成ギブス」卒業生17人による批評誌。
 2007年の9月から2008年2月の間に行なわれた10回の講義は、現在の批評の考察と新たな書き手の養成を目的とされ、実際に批評を書き、講評することに多くの時間が宛てられた。
 これは音楽、映画、文芸、マンガ、演劇、ダンス…混交する諸ジャンルを貫通する批評実験/実践集。
 特別企画として佐々木敦のロングインタビュー(3万字)収録。
A5判190P

孤立無援

「孤立無縁 01」  ¥350

 日常の一見、取るにたりないものを見つめ続け語ることで、これまで見えなかったものの意外な効用や弊害に気づかせパラダイム転換をもたらす(とはいっても造りはチープな)フリーペーパー「愛情通信」を発行するナカダヨーコさんが、はじめて作ったミニコミ。
 利害関係を排した真の共感、人との絆を求めて、情報価値なんかは追究せずに、己の恥ずかしい部分さえもさらし、自分に共鳴してくれる未知のソウルメイトに送る孤立無援な通信…。
 その内容は「卑屈を芸の域まで高めたい」という会話or文章読本、トイレ特集「和式トイレを中心に大いに語る」、TROLL人形、切実三十代「結婚を大いに語る」など。
A5判46P

戸川昌士「古本パンチ」

戸川昌士「古本パンチ」 ¥1890

 神戸ちんき堂店主・戸川昌士さんによるエッセイ。古本、レコード、エロネタなどをちんき堂から定点観測。せちがらさをぼやき、商売の機微をうがちながらも、レコートや本に関する興味は尽きず、独自の嗜好に忠実に、ブツとの一期一会や、売買に絡むドラマをいつものように綴っています! 戸川節もますます磨きがかかり、嘆きぼやきも独自の芸域に…。
 今回は、往年のグラビアアイドルもとりあげ、巻頭カラーには70年代初頭に活躍したフラワーメグさんが登場!ヌードグラビア、AV、メイド喫茶などのお色気ネタも盛り込んで、バラエティを目指したそう…。湯村輝彦のイラスト、装丁で、オリジナルカードもついています。
  タコシェでお求めのお客様には生写真のオマケがあります。