月別アーカイブ: 2006年11月

大橋裕之 個人マガジン「週刊オオハシ」刊行中!

「謎漫画作品集」「音楽」などの個人作品集を発表してきた異才・大橋裕之が、一人でいくつかのペンネームを使いわけながら、複数作品を同時に描き、自ら編集・営業もこなし月刊化を目指して自主制作まんが道を驀進する週刊オオハシの最新号が出ました!

 複数作品を同時に立ち上げ連載をスタート、必然的に2号目はすべて続きものという構成になったことから、3号目からは読み切り作品を巻頭に持ってきたり、連載でも一話ごとに楽しめるような展開を考えるなど、雑誌としても進化しているオオハシ。
 4号目も、3号と同タイトル「父」で叙情身あふれる巻頭読み切り。亡父が編集して作ってくれたテープに入っていた謎の曲のタイトルやミュージシャンを知りたくていろいろな人を訪ねる娘のお話。娘はどこに行き着くのか…。
 連載では、宇宙で漫才師となった「宇宙入門」のタカシとヤヨイは苦労の甲斐あって快進撃をを続けるが何やら雲行きがあやしくなり、『ジャンプ少年ヒトシ』は秒殺された主人公ヒトシに関係なく格闘リングLOVEが開始され、とますます混迷をきわめてゆきます。新連載「犬死くん」もスタート!
大橋裕之「週刊オオハシ」¥525 A5判88P

ロワイヤルさんが大統領候補になったところで…

及川健二「沸騰するフランス」 四六判294P ¥1785

 フランス初の女性大統領候補に、最大野党の社会党がロワイヤル元環境相を選出したことで、かつての小泉劇場以上に、フランスの政治が面白くなっています(まさに激動のとき)。
 対抗馬は、この前まで盛んだった移民系の若者たちを中心とした暴動を抑えた与党・民衆運動連合のサルコジ氏(ハンガリー系移民二世で、相撲は知的なスポーツでない発言をした人物)ということで、今後、ますます目が離せません。
 そんなフランス政界を、日本人ジャーナリスト・及川健二さんが、2004年から2006年までフランスに滞在しつつ取材したのが本書です。
 極右の親玉ルペン、大統領候補に浮上したロワイヤル女史、ヨーロッパ緑の党重鎮の赤毛のダニー、市民運動の鑑・ミッテラン夫人……と、今後、フランス政界のキーパーソンとなる人物に単独・体当たりインタビューをしています。
 フランスで生活しながら、マスコミとは全く違ったアプローチで、エトランジェとして要人たちと直接わたり合って取材した大統領選の背景はもちろん、ジダンがワールドカップで頭突きをかました背景や極右が台頭してくるワケなどもみえてきますよ。タコシェでもお求めになれます。

漫画同人誌「PERO PERO COMIC」創刊

ペロペロコミック 1号 ¥500
 つい先日も、かつてのガロや夜行の流れをくむ新漫画「架空」の創刊をお知らせしました。ガロやクイック・ジャパンに掲載されたシュールな漫画で一部で熱い支持を得ているまどの一哉氏を特集するほか、川崎ゆきお、三本義治、堀道広、西野空男ほか同人の作品も充実、漫画に関するコラムも多数という充実ぶりですが、またまた、漫画同人誌が入荷しました!!

『映画秘宝』などで活躍する映画ライター、わたなべりんたろうが編集発行する漫画同人誌。
 みやわき心太郎、福満しげゆき、服部昇太、追浜、国島クニャオ、聖モチ、牡丹棚、ナカムラタカトシらが参加していいます。
※福満しげゆきはインタビューのみの掲載。
A5判 120P

映画「9.11-8.15 日本心中」からパンフ、大野一雄DVD入荷

 東中野のポレポレ東中野にて上映中の、美術家・大浦信行氏による、異色ドキュメンタリー映画!「9.11-8.15 日本心中」に関連した、パンフレットとDVDが入荷しました!
 映画は—9.11以降、日本や世界がどこに向かおうとしているのか探るべく大浦信行が5年の歳月をかけて完成させたドキュメンタリー。
 元日本赤軍リーダー・重信房子を母に、パレスチナ解放闘争の闘士を父に、数奇な運命を生き抜いてきた重信メイと、戦後日本の文化状況を鋭く批判し続けてきた美術批評家の針生一郎、それぞれの旅を主軸として、美術批評家の椹木野衣や思想家・鵜飼哲、哲学者・鶴見俊輔の各氏による対話や、韓国の抵抗詩人・金芝河の語りなどを通じ、私たち人類が進むべき道を探ってゆきます。 さらに、ルポルタージュやインタビューとともに、東アジアの象徴的な風景や、戦争記録画、河原温、山下菊二、村上隆などの戦後〜現代日本のアバンギャルド美術、幻想的なドラマ、韓国シャーマンの「恨」の舞い、そして魂の老舞踏家・大野一雄氏の渾身の舞踏などの圧倒的な映像を織り交ぜて描いていきます。 
●パンフレットは、これら出演者+瀬々敬久、土屋豊、小倉利丸、今福龍太各氏が執筆しており、シナリオも収録。A4変型96P ¥1000
●DVDは—「大野一雄95才 独り舞〜日本心中〜」 ¥3000
 2006年10月に満100歳を迎えた舞踏家・大野一雄氏の舞踏をまとめたもの。
映画「日本心中」(大浦信行監督)のために撮影された、大野一雄95歳のときの舞になります。鎌倉、旧大佛次郎邸にて、朝日が差し込む渡り廊下で、落ち葉舞い散る庭先で、夕闇迫る床の間で…、哀しみとともに日本を舞う大野一雄を、映画とは別編集で構成したもの。
邸内で、時と場所をかえた4つの舞踏を収録しています。25min。

廉価版のカルト・レトロ・ムービー・コレクションもオンラインショップに加わりました

フリッツ・ラングの「メトロ・ボリス」、F・W・ムルナウ「吸血鬼のノスフェラトぅ」、ロベルト・ウィーネ「カリガリ博士」、パウル・ヴェゲナー「巨人ゴーレム」などドイツ表現主義の古典から、コメディの傑作、キートンの「短編集」や「キートンの蒸気船」、ロジャー・コーマン「原始惑星への旅」、エル・ウッド「プラン9・フロム・アウタースペース」といったZ級カルト・ムービー、ゾンビ映画の礎となるロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」やホラーの名作ハーク・ハーヴェイ「恐怖の足跡」などのカルトムービーをワンコイン¥500でみることができるWHDのレトロ・ムービー・コレクションが通販でもお求めになれます。この機会にどうぞ。
>>>レトロ・ムービー・コレクション 各¥500(税込)