上海発のカルチャー誌 True Guide for Shanghai Culture ケチャップ ketchup. #3 2021. Autumn おいでよ、僕の部屋。

True Guide for Shanghai Culture ケチャップ ketchup. #3 2021. Autumn おいでよ、僕の部屋。¥650+tax

上海発、現地の人たちへの取材を通して、上海文化を日本語で発信する季刊誌です。
グルメやアートもいいけど、上海を知るなら、そこに暮らす人のお部屋を見るのが一番。ということで、都築響一さんの「TOKYO STYLE」の2022年上海版のような特集です。

登場するのは—
はじめて手に入れた老房子の20平米の部屋を中古品でリノベして愛猫と暮らすモデル兼フォトグラファー、古民家を20年代の日本家屋風にリノベして暮らすハンバーガー店オーナー、屋上の違法増築部分をミニマルな快適空間にした日本人建築士、厳選中古家具で北欧ビンテージ家具風インテリアに囲まれたマンション住まいの香港人、インテリア雑誌に出てきそうなマンションに暮らすDJ、田園風景に囲まれたリノベ倉庫住まいのアーティスト、地下アトリエつきアーティストレジデンス兼雑誌編集部という秘密基地めいた物件を運営するアーティストなどなど。
広大な一戸建てから狭小物件まで様々ですが、それぞれ自分の快適を追究したこだわりの空間になっています。

連載「SACHIKOの部屋」では上海で活躍する女性が登場しますが、今回はモデルとして世界で活躍した後、ブランドを立ち上げ、フィットネスジムを運営するなどして美しいライフスタイルを提案するMassonさんにインタビュー。

A4変型28pages
#2「食の上海。」もあわせてどうぞ。

木村衣有子編「底にタッチするまでが私の時間 よりぬきベルグ通信1号から150号まで」

木村衣有子編「底にタッチするまでが私の時間 よりぬきベルグ通信1号から150号まで」 (木村半次郎商店)¥1600+tax

新宿駅ビルの地下にある小さな飲食店『ビア&カフェ ベルク』が毎月発行するフリーペーパー「ベルク通信」のバックナンバーから、するどい短文やしみいるエッセイを選び出したベスト版的ベルク通信。

1970年に純喫茶として開店したベルクは、1990年、創業者の息子に引き継がれ、ベルク通信はお店が「大衆喫茶食堂」として変化・成長をはじめる94年に発行されます。
手早く手頃な価格で良質なものを提供し、多くの人が足を運んできたお店は、2006年に駅ビルのオーナーが代わったことから、退店勧告を受け、何年にもわたり、それに抗い営業を続けてきましたが、この本は、その困難な時代以前の、いわばお店が在り方を探り、お客さんと共有してきた青春時代の記録といえます。

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第1号の「店長よりご挨拶」と題したコラムの中には、こんな言葉が見つかる。
「妙な言い方になりますが、読者となられるお客様に、少しでもつけいる隙を差し上げたい」するとこの一冊も、隙の産物ともいえる。1号から150号まで、それは1994年から2006年までの記録でもある。そのあいだの出来事はもはや昔話といえるのではという感もなきにしもあらず、とはいえ「ベルク通信」の中からはきっと普遍的な価値観を映した文章を数多見つけ出せるはずだと思った、私の予想ははたして裏切られなかった。(まえがきより)
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目次
・よりぬきベルク通信(いらっしゃいませ/お客/コーヒー/味/ここで働く/ビール/無駄なものを削れば必要なものを守ることには、ならない/誰かの記憶と結びつかなければ始まらないとすら私は思うのです)
・グラビア「近頃のベルク」
・エッセイ「サイレントベルク2021春」「ベルクに行けばなんとかなる」木村衣有子
・編集後記「駆け出しベルク通信、今日に至る 愛染恭介(「ベルク通信」編集長)」

メニューで埋め尽くされた外壁、コーヒーやビール、ソーセージなどのおなじみのメニューがカラーページに収録されています。

四六判 無線綴じ 136pages
装丁:木村敦子(盛岡の街雑誌『てくり』/kids)
2017.11.10

椋本湧也 編著「26歳計画」

椋本湧也 編著「26歳計画」 ¥2000+tax

沢木耕太郎さんが乗合バスでユーラシア大陸横断の旅に出たのが26歳。高校生のときに『深夜特急』を読んでからというもの、「26歳」という年齢は自分にとって特別な響きを持ち続けてきました。

そしてやってきた26歳。奇しくも世界的なパンデミックが襲来し、渡航はおろか、家から出ることすらままならなくなってしまった。そんな「旅の適齢期」に、この世界の26歳たちは一体何を考えているのだろう。身体的な移動が制限される中で、この想いを言葉にのせて、彼らに会いに旅に出てみよう。そしてその出会いの足跡を一冊の旅行記にしてみよう。そう思い立ったのです。
(「はじめに」より)

そこで、企画・編著の椋本湧也さんは、同期の26歳の若者に向けて、26歳をタイトルに文章を書き、自分の知る魅力的な26歳に企画をつなげるように依頼。
こうして、集まった料理人から宇宙工学者、俳優から機動隊員まで、総勢48名の文章のアンソロジーが本書となります。

実際の旅、人生の旅、時間の旅….それぞれの想いを綴ったコロナ時代の旅の本。

デザイン:脇田あすか

W107×H174mm ガンダレ製本 208pages

立山柚子「ヨリエとカニシャ」

立山柚子「ヨリエとカニシャ」¥454+tax

記号的、グラフィカルな絵画表現を特徴とする立山柚子さんの自主制作コミックzine。

自分の作ったものが、自分のあずかり知らないところで独り歩きして自分のことを語ったら—–
得体のしれぬ丸いものをめぐる物語。

18cm x 13 cm 32pages

梅本佑利「スーパーバッハボーイ」 ダウンロードカード スペシャルパッケージ

梅本佑利「スーパーバッハボーイ」 ダウンロードカード スペシャルパッケージ ¥909+tax

2002年生まれ(2021年10月現在19才)、愛知県立芸術大学で作曲を学びながら、対戦ゲーム形式の演奏装置でのコンサートなどユニークな音楽活動を展開する梅本佑利さんの楽曲のダウンロードカード。
自身が描きおろし、デザインした特製箱入りです。

収録曲
1. Super Bach Boy for Cello (2020) – スーパーバッハボーイ, チェロのための
2. Super Bach Boy for Chiptune (2020) – スーパーバッハボーイ, チップチューンのための

○ 梅本佑利 Yuri UMEMOTO
日本のサブカルチャーと西洋音楽における「物語消費」的構造の類似性、現代音楽における「スーパーフラット」の提示は梅本作品において主要なコンセプトである。

ヤマハ株式会社との共同開発によるAI合奏システム・自動演奏技術を用いた新作、作曲家・山根明季子との共同作業によるオーケストラ作品の発表など、コラボレーションにも積極的である。

これまでの出演/発表歴に、ボンクリフェス(2019年、東京芸術劇場)、BBCプロムス・ヤングコンポーザー(2020年) 、Endless Imaginary(2021年、ライゾマティクス)、Tokyo Music Evening Yube(2021年、豊島区)、仙台クラシックフェスティバル(2021年)等がある。作曲を川島素晴に師事。
オフィシャルサイト Yuri Umemoto

↓収録曲の一部をご視聴いただけます。