š! #39「The End」

š! #39「The End」¥1091+tax

ラトビアの首都リガから発信されるコミック誌š!の39号のテーマはThe End。
コロナの蔓延や各地の天候異変や自然災害に見舞われた2020年。不安や景気後退で貧困や差別などの諸問題まで浮き彫りになった現在、世界各地の21アーティストが終末とその先に垣間見える世界を描きます。

表紙: Heikki Rönkkö (Finland)
寄稿: Cátia Serrão (Portugal), Christopher Sperandio (USA), Francisco Sousa Lobo (Mozambique), Hans Nissen (Finland) Heikki Rönkkö (Finland), Iris Yan (Brazil), Jana Ribkina (Latvia), Janne Marie Dauer (Germany), Joana Mosi (Portugal), Julius Wagner (Germany), Justė Venclovaitė (Lithuania), Katharina Kulenkampff (Germany), Keren Katz (Israel), König Lü. Q. (Switzerland), Marco Quadri (Italy), Nicole Zaridze (Canada), Nikita Lavretski (Belarus), Pablo Boffelli (Argentina), Peony Gent (UK), Rikke Villadsen (Denmark), Volha Kavaliova (Belarus).

A6判146P 無線綴じ フルカラー 言語は英語

香山哲「ベルリンうわの空 ウンターグルンド」

香山哲「ベルリンうわの空 ウンターグルンド」 (イースト・プレス)¥1000+tax

漫画家/アーティスト香山哲のベルリン移住記コミック第2弾。

アーティストとして、いかに消耗せずに、限られた一生の時間の中で、創作と生活を豊かに生きるか
というテーマに向き合ってきた香山哲。
海外を旅をするうちに気に入って、住んでみたくなったベルリンに移住してみたら、仕事に追われることなく、のんびり暮らせるようになった…というのが第1弾。

続く第2弾、ウンターグルンド(アンダーグラウンド)では、ベルリンにもドイツ語にも慣れて、知り合いもできた著者が住民の一人として社会参加の第一歩を踏み出します!

開発が中断した施設の地下スペースの利用方法を巡って、市民の意見が公募されたのをきっかけに、仲間とともに提案を行い、地下の一角にランドリーとシャワーを備えたシェアスペースを運営することに。

社会参加してみえてくる、地元民目線でのベルリンと、この町に根付くシェア文化や公共福祉、あるいは問題点が描かれています。

B6判変型224pages

これの前編となる、「心のクウェート」「ベルリンうわの空」もあわせてどうぞ。

緊急事態宣言下の夜の街を記録した写真集 小田駿一「Night Order」

小田駿一「Night Order」¥8000+tax

いつもは、商業カメラマンとして肖像の撮影を中心に活動している小田駿一の初写真集。

コロナウィルス蔓延による緊急事態宣言下、著者が都内に出てみると、昼間は都市機能や生活を維持するために、それでも人々が働いているのに対して、夜の飲屋街には人っ子一人おらず、その景色を目の当たりにして衝撃を受けます。

多くの人たちが、罰則があるわけでもないのに、生活の糧を犠牲にしてでも、未知のウィルスから命を守り、困難を乗り越えようとしている切実さを記録しようと、カメラマンとして立ち上がります。

ふだんなら人々で賑わう週末の夜の街に出向き、誰もいない路地や街灯だけがともる通りを撮影します。ただ閑散としたのとは違う、緊急事態宣言下のゴーストタウン的な凄みと、未来への希望を託しての街の灯りとで構成されています。

記録的・報道的な写真でもあること、未知のウィルスに人々が立ち向かった緊急事態での希望と警鐘の入り混じる現実を長く残すために、本という形を選び、大事に手元において眺めてもらえるよう、プロダクトとしても完成度の高いものを目指したのだそう。
表紙の銀箔および背のスケルトン加工に施した銀箔は手作業で剥がしたり削っており、基本デザインは同じですが、一冊ずつ加工が異なります。

A4判128pages 500部

著者・小田駿一氏自身が、この本への想いをnoteにまとめていますので、ご参照ください。>>>

背は透明樹脂が厚盛りされた上に銀箔を施し、一部表面を削って樹皮のように加工しています。

甲野酉 漫画作品全集2 2010-2020「未踏」

甲野酉 漫画作品全集2 2010-2020「未踏」(セミ書房)¥1636+tax

甲野酉が2010年から、10年かけて描いた超能力漫画。

大学内の超能力サークル「未踏」は、スプーン曲げのような”わかりやすい”超能力を見せたりするのでなく超能力があることをしめすべく精力的に活動を行いテレビの取材を受けたり、学内で会見を行ったりする。
リーダーの神迫令のもと、普及活動をしたり、超能力を体験するために自身の感覚のより深い部分を掘り下げてゆくのが、真剣であるほど侵しがたり怪しさや不可解がにじみ出てくる。
超能力か、はたまたカルトか、不可思議な”未踏”域を漂う感覚が描かれています。
通常、共通の目的や利益をかかげることでまとまる集団から、わかりやすい目的や利益を取り除いた場合の人間像を描いているのかもしれません。

巻末に、評論や文芸創作の際の別名義・内島すみれとして書いた「未踏」のノベライズ版「アイドル係数」も収録。

A5判228pages

山川直人「初期の山川直人漫画集 屋根裏」

山川直人「初期の山川直人漫画集 屋根裏」¥1000+tax

中学生の頃から漫画を描きはじめ、20代半ばで漫画誌デビューするも、40才を過ぎて「コーヒーもう一杯」の連載が始まるまでは漫画誌に載ったり載らなかったりで、カットやイラストの仕事をしながら同人誌で作品を発表していたと振り返る山川さん。

自主制作で出した5冊の作品集に収録した作品は、後に出版社から出た単行本に再録されましたが、そこに収録されなかった作品や未発表の作品を自ら編んだのが2018年に自費出版した「初期の山川直人漫画集 地下室」。それに続くのがこの「屋根裏」で、この初期作品集2種と『口笛小曲集』(2005)『地球の生活』(2008)『ナルミさん愛してる その他の短篇』(2007)ー3作ともKADOKAWAーをみれば、2000年までに発表した山川作品がほぼ網羅されるそうです。

《収録内容》
●『インタルード』
同人誌「KIZ」第八号(99)掲載 自主制作本『インタルード』(02)収録
●『ギッタンバッコン』✻
同人誌「カミナリパンチ」第二号(96)掲載
●『珈琲殺人事件』
同人誌「よいこの喫茶店」(96)掲載 自主制作本『この星の空の下』(99)収録
●『言葉の見える街』✻
「まんがライフバラエティ」93年10月号掲載
●『人生に相渡るとは何の謂ぞ』
同人誌「KIZ」増刊第二号(95)掲載 自主制作本『ぼくはきみより頭がいい』(97)収録
●『昼の月』
山川直人ホームページ(00)掲載 自主制作本『インタルード』(02)収録
●『HONE』
山川直人ホームページ(00)掲載 自主制作本『インタルード』(02)収録
●『地球儀』
山川直人ホームページ(00年)掲載 自主制作本『インタルード』(02)収録
●『オレくん』✻
「おおきなポケット」00年9月号掲載
●『好青年』
手製コピー本「父への手紙」(94)掲載 自主制作本『父への手紙』(96)収録
●『GROW OLD WITH ME』
同人誌「がらん」創刊号(89)掲載 自主制作本『父への手紙』(96)収録
●『恋する街角』
「まんが4コマ丼」98年8月号掲載 自主制作本『この星の空の下』(99)収録

✻は単行本、自主制作本、初収録。

B6判128pages 初回入荷分はサイン入