ブリュッセルの出版ユニットANIMAL PRESSより Baptiste Virot「DELIRIUM」

Baptiste Virot「DELIRIUM」(ANIMALPRESS)¥4352+税

ブリュッセルを拠点に活動するフランス人アーティスト、バプティスト・ヴィロの、セリフのない短編コミック集。形や動きでカラフルかつコミカルに描かれた作品は、見返しに「DON’T READ TOO FAST」と書かれているように、ディテールや鮮やかな色味をゆっくり眺めながら楽しみたい!

イラストやコミックを発表する一方で、韓国人アーティストJinHee HanとともにAnimal Pressを運営し、リソグラフやシルクスクリーンを使ったアートブックやグラフィックジンを発表しています。

本作も自身のAnimal Pressよりリソグラフ印刷により制作されました。

19.7cm×27.1cm 100pages 500部限定

パリッコ お酒の本3連発!!「晩酌百景」「酒場っ子通信 創刊号」/スズキナオ×パリッコ「酒の穴」

パリッコ「晩酌百景 11人の個性派たちが語った酒とつまみと人生」 (シンコーミュージック)¥1500+税

「酒場ライター」として人気のパリッコが、11人のお相手たちと差しつ差されつ語り合った晩酌の記録。

一日の終わりをホッと締めくくる晩酌、飲みであり、食事であり、儀式でもある晩酌をとっかかりに、お酒や食事について話すうちに、11人の人生哲学や普段は見せない素顔が浮かびあがってくる。
お酒の力と逢う魔が時の魔力はもちろん、音楽を中心にポップカルチャーやサブカルチャーに通じ、ライター、編集者として様々な人やモノの魅力を発見し味わう懐の深いパリッコさんだから心を許して話してしまうーー酒場で臨席に居合わせた気分でお楽しみください。

【CONTENTS】
第1夜 向井秀徳 「きょうの料理」のベスト版を録画して、DVDに焼いたりして。
第2夜 今野亜美 飲み終わったホッピーの瓶を酒屋さんに返しにいくまでが私の晩酌。
第3夜 ピーター・バラカン 時々「俺、アル中かな?」って思う時はある。
第4夜 林 雄司 自分の人生って「劇中劇」みたいだなって思うことはよくあります。
第5夜 河相我聞 息子をキャバクラに誘ったりするんですけど、全然来てくれない。
第6夜 久保ミツロウ 「家でひとりビールを飲むのもありだな」みたいにやっと思えたの、去年ですよ。
第7夜 大谷能生 自分でものを買って、自分で作って、自分で食べていれば、そんなにアホにはならないんじゃないかと思う。
第8夜 かとうちあき 私は半日とか一晩とか、そのくらいの気持ちでだらだら飲みたいんです。
第9夜 二村ヒトシ 最後の一滴まで楽しみつくすために、あれこれ知恵を絞って考える。
第10夜 マリアンヌ東雲 その場にいる中で一番のクズでありたい。一番なら何でもいいの。
第11夜 ラズウェル細木 スーパー通い、やめられませんよ、本当に(笑)。

あとがき対談  スズキナオ×パリッコ

四六判200pages

スズキナオ×パリッコ「酒の穴」(シカク出版)¥1200+税

ともに酒場ライターで、音楽や出版にも通じているスズキナオとパリッコが、この世の中でまだ知られていない酒スポットや酒の楽しみ方を探求するユニット”酒の穴”による酩酊対談集。

居酒屋やレストンランや食堂だけでなく、空き地や、川沿いの原っぱ、公園など「今ここで乾杯できたらどんなに幸せだろう」と思えたら、あるいは実際に乾杯できたらそこが酒場でいて、「酒の穴」。

そんな酒の穴で2人が語り合ったことが脱線を繰り返しながら、未知なる酒の飲み方を探る。
酒好きや酒場好きの人はもちろんですがお酒ダメな人でも、この本には気持ちよく酔えそう。

【収録内容】
波紋の発見
「生霊」はワークキャップをかぶっている
どうでもいいラブ
梶井
行き着く先は「木」
コンビニ店員「三宅」
添える美学
ストロングゼロ
酒場のキャプテン翼
死後横丁

文庫サイズ 142pages

パリッコ「酒場っ子通信 創刊号」¥462+税

いつしか酒場系編集者、酒場ライターとしての活躍が増え良き酒場を取材し、大衆酒場文化を発信してきたがパリッコがためになる情報やお得情報とは逆の振り幅で商業ベースではアウトプットしきれない偏愛的なヒトやものを通して酒場を語る酒と酒場の情報誌。

ほろ酔い加減で、ゆる〜く読むもよし!

内容はーーーー
【特集】
2017、今、あえてハツ!」
岡山県津山市だけで異常に流行っているお酒『瓶チュー』について
一度見つけたあと何年も見失ってたやばい店に行った話
【漫画】
「飲む」風見2
【連載】
「そんな中での楽しみ方」桃吐マキル
「おまぜはん」原案:ディスク百合おん イラスト:マロニエンヌ・マリー
「よりぬき『ブラックニッカ日々』」スズキナオ
「よっ太の酒日記」パリッコ
「コラムっ子」パリッコ
「馬太先生のカリスマ酒」酒落馬太
「酒場っ子 ちょっといい話(wa)」
【特別収録】「酒場対談」
スズキナオ×パリッコ(2012)
清野とおる×パリッコ(2013)
ラズウェル細木×パリッコ(2014)
※上記3つはミニコミ「大衆酒場ベスト1000」からの転載
対談「スズキナオさんとの振り返り対談 2017」

・連載「酒場っ子通信っ子通信」

A5判40pages

丸尾末広「丸尾画報DX III」

丸尾末広「丸尾画法DX III」(エディシオン・トレヴィル/河出書房新社)¥3800+税

 

『丸尾画報DX 改I』『丸尾画報DX 改II』に続く、丸尾画集第三弾。

IとIIは以前に出たシリーズの増補改訂版でしらが、こちらはその後に描かれた作品を収録した新作画集となります。

高畠華宵、江戸川乱歩、夢野久作の衣鉢を継ぐ昭和・平成屈指の怪異•奇想・浪漫が炸裂!

『トミノの地獄』『瓶詰の地獄』『芋虫』『賢者の愛』のカバー画、口絵、挿絵、ポスター画、
短編漫画をはじめ、数々のCDジャケット画ほか堂々200頁に及ぶ、最新の画業を集成。

丸尾末広 書き下ろしエッセイに加え、チャラン・ポ・ランタン、上坂すみれ、荒俣宏、谷川渥、諏訪哲史らの熱き丸尾論やオマージュも収録。

B5判 200pages
サイン入り

※装丁は、赤い普及版と、野戦色の限定ミリタリ版とがあります。中身は同じで表紙が異なります。画像ではわかりにくいですが、タイトル文字は銀色です。

台湾発のアジアのドキュメンタリー漫画誌「Monsoon vol.1」

Monsoon vol.1(漫工出版 Slowork Publishing)¥2500+税

台湾を拠点とするSlowork publishingが創刊した、アジアのアーティストたちによるドキュメンタリー漫画雑誌Monsoon熱帯季風。

漫工=Sloworkの名前の通り、シルクスクリーンを使った丁寧な少部数出版で良質のドキュメンタリー漫画を発行してきた版元は、台湾が文化的影響を多く受けてきた中国や日本以外に、アジアのモンスーン地帯を視野に入れ、作家と作品の発掘し、これからの漫画文化と文化圏を育てるドキュメンタリー漫画の雑誌を作りました。熱く広くアジアに吹く風となるように、その願いをタイトルに込めて。

ドキュメンタリーといっても社会問題や歴史だけでなく、日常観察、自然、フォークロア、建築など様々のモチーフをドキュメンタリー的なアプローチで描いています。

作品やによって紙を変えたり、シルクスクリーンで印刷したイラストを綴じ込んだり、光沢紙や銀のインクの効果を狙った印刷があったり、丁寧で贅沢な造りです。

漫画だけでなく、レビューもあり、マルタ出身のアメリカの作家ジョー・サッコの「パレスチナ」「Safe Area Goražde」とともに、日本のドキュメンタリー漫画として花輪和一「刑務所の中」(牢獄中)が紹介されています。いぶし銀地にスミで印刷された刑務所内の風呂場の見開きページが印象的です。

26m×18.5cm 148pages
カラーページが大半で、折り込みページやシルクスクリーンの綴じ込みページあり。

↓ 創刊前にクラウドファンディングのために作られた予告編

試し読みはこちらから>>>>>

表表紙見返しと、シルクスクリーンにより銀のインクで印刷された扉

鶏のさばき方の詳細が図解されています

作品によって紙も異なります。奥は折りたたみページ、手前はツルツル光沢紙に銀の印刷。

伊藤紺,生湯葉シホ,こいぬま めぐみ、いつか床子,mao nakazawa,菅原 沙妃 ほか「でも、ふりかえれば甘ったるく 」

伊藤紺,生湯葉シホ,こいぬま めぐみ、いつか床子,mao nakazawa,菅原 沙妃,西平 麻依,渡邉 ひろ子,エヒラ ナナエ
「でも、ふりかえれば甘ったるく 」(PAPER PAPER)¥1500+税

zineを発行したり、web、SNSなどで表現を行う女性9人が、日常の歪みや違和感、あるいは偶然や小さな奇跡から感じとった困難や幸福、心のうつろいをそれぞれの視点から綴ります。生活者たちの日常に寄り添う一冊。

zine『この先も何十回と夏がきてバニラコークに憧れたりする』でイラストを担当したeryがカバーイラストを担当、短歌の伊藤紺が寄稿しているほか、「別人帳」のいつか床子らが参加。

収録作品はーーーー
伊藤 紺「ファミレスのボタン長押しするように甘く」
生湯葉 シホ「永遠には続かない」
こいぬま めぐみ「検索結果は見つかりませんでした」
いつか 床子「幸せでない話」
mao nakazawa「私の庭」
菅原 沙妃「ここにいていいよ」
西平 麻依「大人になるのは、きっとそれから」
渡邉 ひろ子「夜の散歩から」
エヒラ ナナエ「愛すべき孤独に」

カバーデザイン:ery

四六判変型 (17.8cm×10.8cm)296pages
左開きの横書きでペーパーバックのようなかんじです。