奇刊クリルタイ増刊 dorj[ドルジ] vol.3

Dorj3

Dorj  vol.3(クリルタイ制作委員会)¥850

「文化的多重人格者のためのハイエンド・マガジン」をテーマに中二病から非モテ、ネットの最前線まで、なんでもアリなミニコミを作るクリルタイ。その別冊dorjが新書サイズになって登場。今回は特集はなく、これまでに奇刊クリルタイのサイト、メルマガ、バックナンバーに収録された原稿を3つのテーマにそって構成。まず、「東京から考える、地方から考える」は東京・地方論、つぎに「この「人」を見よ」は自」意識、非モテ、ライフプラン論、そして「コミュニケーション化するコンテンツではコンテンツ論を扱っています。そして、各テーマの間には座談会、インタビューを収録。

1:東京から考える、地方から考える
●松永英明「『小悪魔geha』における「地方志向」の正体」:地方と東京、ギャル文化圏を理解するための基本文献。
●republic1963「二〇一二年サブカル消滅」:サブカルの「死」とは何か。
●Masao「上京志望者最後の楽園 クリエイター系専門学校」:ゲームやマンガ、アニメ、声優といったクリエイター系専門学校とは。そしてそこで繰り広げられている事とは?

○座談会「非モテイズデッドの「次」を考える」:「非モテ」という弱者利権の死とその先にあるものとは?

2:この「人」を見よ
●安倉儀たたた「真・文系大学院残酷物語」:サイトの一番人気、「文系大学院残酷物語」の最新版
●シロクマ「結婚、自分探し、アイデンティティ」:人気ブロガー、シロクマがライフプランと結婚について語る、中二病の果て。
●吉川にちの「劣等感から解放される一〇の方法」:だれしもが持つ劣等感とその克服のための処方箋。
● ryoQ10「私の「ビジネス2.0」体験記」:「東幹久がナレーターをやっている例のビジネス」の誘いホイホイついていった男は、どうなってしまったのか。渾身のルポルタージュ。

○インタビュー:長谷川裕(TBSラジオ):『文化系トークラジオ「Life」』プロデューサーが非モテ、サブカル、マッドチェスターなどなど縦横無尽に語る。

3:コミュニケーション化するコンテンツ
●犬山秋彦「愛と幻想の「ゆるキャラ」ファシズム」:「ゆるキャラグランプリ」を通して、愛くるしい彼らのこれまでほとんど取り上げられなかった彼らの「大人の事情」を論じる。
●衆道士ぺドフェチ「君よ、エロ女中の星になれ!〜岡山藩相伝・『夜の奥義書(女性用)』」:江戸時代の大名たちの性教育の赤裸々な世界!
●千葉のイニエスタ「ドリルの陰に消えたみゃ長—Jリーグにおける「家族密着」の功罪—」:柏レイソルのサポーターグループを通して、消費単位としての家族とスポーツとの関係を逆照射
●ぺーじ「次世代型アイドルとしてのAKB48—セカンドキャリアを備えた女学校—」:AKB48、単純な搾取の構図だけに終わらない、そのシステムの本質とは、アイドルとしての終わりまで見据えた「セカンドキャリア支援」にあった!?

新書判142P