明治大学国際日本学部 宮本大人ゼミナール卒業論文集 maps 01 ¥1050
明治大学国際日本学部宮本ゼミの卒論集第一号。2008年に新設された、国際的視野から日本の社会と文化を考えるというコンセプトで立ち上げられたこの学科では、日本の漫画やアニメ等のポップカルチャー、サブカルチャーにも重点的に目を向けており、この科の第一期生たちの研究成果をまとめたもの。タイトルのmapsはmedia and popculture studiesから。学生に対して、ガイドブック的なものではなく、自ら地図を作り旅して欲しいという願いも込めて。学生の書いたもので完成度はまちまちですが、様々なテーマで資料も多く盛り込まれているので、400Pというボリュームとあわせて読み応えあります。
【目次】
宮本大人「地図を描く力」
水野 創「コミックボンボンが遺したもの 児童漫画誌の文化」
田口晴奈「中高生ジャニーズファンのコミュニケーション 携帯ウェブサイト上での交流に見る特徴」
松田章寛「日本のメディアにおけるバスケットボール 1980年以降のテレビ・雑誌・新聞での取り上げられ方」
石戸佳奈絵「「ナチュラルメイク」に見る現代女性の美意識 化粧に求める「ナチュラル」とは何か」
長南具宏「ゴジラの「暗さ」は何処へ消えたか 「メカゴジラ」の役割から見るゴジラの存在」
新井三保子「日本のアニメソングの変容 世界観・メロディーと構成・声の分析を通して」
樋口竜大「今日のホラー漫画に描かれる幽霊の表象」
土田養吉「大相撲人気の変遷とアマチュア相撲の可能性」
三羽隆太「ジブリの猫たち セーラームーンシリーズとの比較から見るジブリの猫キャラの特徴」
高沢麻紀「結婚式観の変遷と日本の結婚事情 ゼクシィと業界が与えた影響」
仲居聖美「「相棒」は何を可能にしたのか 新たなメディアミックスへの発展」
権 赫俊「テリー・ギリアムの映画における狂気のアレゴリー 西洋文化史のルーツから考察する」
須賀智子「キャラ弁ブログサイトに見る現代主婦の料理志向 キャラベニストたちの価値の追求」
A5判400P