新文学04「現代文化のセクシャリティ/原発事故ヘのアクション」

新文学4

新文学04「現代文化のセクシュアリティ/原発事故へのアクション」(文芸空間社)¥1050

 第一特集「現代文化のセクシュアリティ」では、前世紀末から21世紀にかけてアブノーマル、サブカル、マイナリティなどの文脈で表出した多様なセクシャリティが、AV、ゲーム、ネットカルチャーなど膨大なコンテンツの中にそれらが広がり日常化した現代。MAG(漫画、アニメ、ゲーム)、サブカルチャー、ネットカルチャー、書籍、文化、アダルトとジャンルを分けて、それぞれのコンテンツをレビューします。
第二特集「原発事故へのアクション」では、3.11以降、デモが特別な政治アクションでなく、日常や表現とひとつになり、新宿、渋谷、高円寺と都内各所に出現したことを受けて、この未曾有の大問題に各人がどう対応するのか、デモの意義などを問います。

○目次
◎第一章 現代文化のセクシュアリティ
一 セクシュアリティについて考えさせる二一世紀文化コンテンツレビュー集
(1)MAG(漫画・アニメ・ゲーム)
・【コラム】古澤圭介「「本当に欲しかった絆(いと)」——『銀魂』は絆の物語である」
・【コラム】HALUNA「女性による同性愛表現の「美」の変遷 〜やおい、JUNE、BL、百合〜」
・【コラム】工藤伸一「クラウド化するセフレ——ゲーム的交際力の大輪姦」

(2)サブカルチャー
・【小説】章「なっっちゃっった☆」

(3)ネットカルチャー
・【小論】ハンギ「機械姦の「機械」について」

(4)書籍
・【創作・評論】中島晴矢「THE FAKE MONSTER」

(5)文化
・【コラム】山本桜子「クリスマスに想う」
・【小説】白石昇「解体電脳通信蛸焼中国娘」

(6)アダルト
・【コラム】工藤伸一「ふろー≠ふし(の)ろり≒どーる:非実在的人形的」
・【小説】反現代死「adepressive cannot goto theceremony」

二 セクシュアリティと社会
・【評論】藤田直哉「アダルトメディアのカタログ的プラトー——アダルトヴィデオを如何にして語るか」
・【座談会】 杉田俊介、藤田直哉、海老原豊、鈴木真吾、松平耕一「非モテにとって自由とは何か」
・【評論】鈴木真吾「「ジェンダー」と「セクシュアリティ」」
・【座談会】 mothra-flight、Sebastianus、鈴木真吾、松平耕一「私男なんだけどセックスについて語ろうと思うの」
・【対談】根来祐、niyari_niyari「男性がもつ一見ミソジニーの中にあるものについてーyunegoro&niyari_niyari on twitter とその続きー」
・【小説】章「MIMI」

◎第二章 原発事故へのアクション
・【AR詩】ni_ka「二〇一一年三月一一日へ向けて、わた詩は浮遊する FROM東京」+【解説】中田健太郎「宛先のない言葉へ」
・【座談会】「原発事故とアクション」ながい・のぶかず、中川康雄、中島晴矢、根来祐、北守、松平耕一
・【座談会】「暴力×文化コンテンツ×歴史」海老原豊、藤田直哉、北守、松平耕一
・【写真】富永剛総「無題」
・【座談会】「反原発デモから考える」池田雄一、松平耕一、神長恒一、富永剛総、いか
・【座談会】「九・一一原発やめろデモ!の逮捕事件と右からの運動」松沢呉一、田村優介、松平耕一、富永剛総

A5判254P