Le Tampographe Sardon(ル・タンポグラフ・サルドン)

Le Tampographe Sardon

ショパンやドラクロワ、オスカー・ワイルド、モディリアニ、エディット・ピアフ、そして没後40年を迎えたばかりのジム・モリスンも眠るパリ東部の墓地、ペール・ラシェーズ(このサイトで墓地巡りやお墓参りもできます!)近くに、スタンプ創作のサルドンのアトリエはあります。ここで彼は、コンピュータからプレス器、グラインダー、電動ノコなどを使ってオリジナルスタンプを制作しているのです。

stampenstein

(ボリス・カーロフ版のフランケンシュタイン、作品名:Stampenstein  サルドンのサイトよりお借りしました)

彼のスタンプは古いポルノグラフィの中のイラストや、フランケンシュタイン(ボリス・カーロフバージョン)やバンパイア(クリストファー・リーバージョン)を使ったちょっとクラシックな趣きのものもあれば、口に出しすのも憚られるお下品な言葉やメッセージのシリーズがあったり、そうかと思うと彼の故郷の街並と人々とか“奇妙な果実”のなる樹木のような胸を打つ景色、あるいは人や動物などをパートごとに分解して押しながらいくらでも動きや大きさをを変えられる不定形なものもあって、スタンプを押す人も彼の創作や悪戯に参加する楽しさを味わえるのです。上のサルドン自身が持って見せている骸骨のスタンプもパーツが別れているので、自由に骸骨を走らせたり踊らせることができて、何通りにも押してみたくなります。

Le Tampographe SardonLe Tampographe Sardon

(貴重な初期の手彫りスタンプを、実際に押してもらう)

かつては、ゴムに彫刻刀で直接、彫っていたそうですが、最近は、絵柄をフィルムに転写、それを元に凸型を作成。この凸型を使ってさらに固い型を作り、この型にゴムを当て熱を加えながらプレスしてスタンプのゴム部分を作ります。できあがったゴム部分は形に沿ってハサミでカット、強力な両面テープで台に固定します。木製の台はゴムの形にあわせて糸鋸でトリミングするこもあれば、金属製の台のものを使うこともあったりで、作品によって違います。

Le Tampographe Sardon

(ゴムを整形するための凹型)

Le Tampographe Sardon

(工房の中は、スタンプの持ち手や台でいっぱい)

さて、サルドンは、サインに代わるマイはんこをみんなが持っている日本に興味を持っていて、自身のスタンプが海を渡って日本に行くことを喜んでくれました。彼は自身のブログでも「特別注文は受け付けない」と明言し、自身の作りたい絵柄やオリジナルのみを制作してますが、ラインナップの中から遠く日本に旅立つスタンプの細部を微調整したり奇麗に包装して用意してくれました。ひとつひとつ、うまくゴムに型が刻まれているか、台との組み合わせはどうするか、毎回アレンジを加えながら手作業で仕上げます。

Le Tampographe Sardon

(作業する匠)

Le Tampographe Sardon

(展覧会では、大小様々なスタンプそのものもオブジェとして展示されますが、そんな展示品も工房のあちこちに)

と、アトリエのお話が長くなりましたが、次回はタコシェの店頭でお求めいただけるスタンプを紹介します!お楽しみに。

2009年に、パリのLa Maison Rougeの部屋をスタンプでいっぱいにした展示“Usage de Faux”(画像をクリックするとその迫力が少し伝わるかと)