前に紹介した、ピエール・ラ・ポリスも、昨年の展覧会のためリトグラフを刷ったモンパルナスにあるAtelier IDEM。
かつて、アトリエMourlotに、ピカソやマチスをはじめ、ミロ、ダリ、シャガール、ジャコメッティ、コクトーらが足を運び、リトグラフを制作したそうですが、この工房IDEMには、巨匠たちが使った当時の道具や機材がそのままに移され、今も作品を生み出しています。最近は、かつてのように石版を使うことは減ってきているそうですが、デビッド・リンチは、ここで石版を使って殆どの作品を制作をしているとのこと。工房の壁面の棚には昔の字体のロゴが残る小さな石版が本のように立てられて資料として保存されています(今でも使える状態だそうです)。
工房はギャラリーItem Editionを併設していて、IDEM製作のリトグラフを実際に見ることもできます。関連作家とその作品はこちらのサイトでも紹介されています。
工房の片隅に立てかけられたピエール・ラ・ポリスのリト。試作品?
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