『20世紀 破天荒セレブ ありえないほど楽しい女の人生カタログ』、『明治 大正 昭和 不良少女伝 莫連女と少女ギャング団』などの著書を持つ平山亜佐子さんが創刊した純粋個人誌。執筆、編集、デザイン、すべてを一人で手がけています。
テーマは自分中心主義。”自分で見たもの聞いたもの感じたもの考えたものを信用する、それのみに生きるのが本誌の提唱する自分中心主義” とのことで、その精神の根底には、明治の奇人たち、『大菩薩峠』を執筆する一方で夥しい自費出版を行なった中里介山の個人雑誌『峠』、あるいは反骨のジャーナリストで生涯雑誌を出し続けた宮武外骨らのスピリットが流れています。また文字や見出しのデザインなども、明治なテイスト。
内容は平安時代から現代まで落書(らくしょ)の歴史を総まくりする「落書」、明治の奇人に自分中心主義を学ぶ「明治奇人生活誌」、兎吉(筆者のぬいぐるみ)のお見合い相手募集の「つりがき」、電話にまつわる奇妙な話を集めた「電話奇譚」、初めての場所を探検する「剽碌お目見得探検」、言葉で現代を探る「当世流行語辭林」、その他「不真面目広告」「自分中心俚諺集」漫画「すかたん商會」など。
A4判20P(表紙含む)