構成・松田行正/画・澤地真由美『円盤物語』 ¥2100
脳科学者の茂木健一郎が、アダムスキー型円盤を20世紀の大発明と言ってましたが(この発明以後、人々が円盤を見てしまうようになったから)、人類の脳裡に潜在していた飛行物体はたまた宇宙からの謎の飛来物UFOを、しっかり64の型に分類して図面におこしてしまったのがこの本です。
まずオレンジorグリーンのカバーには64の円盤の俯瞰図と側面図のシルエットがそれぞれ型押しされています。カバー全面に188個の水玉状の穴が開けられています。実は松田氏が“ティム・バートン監督の火星からの侵略者映画『マ−ズ・アタック』のオープニングの、円盤の大群が地球をめざして整然と飛んでいるところの俯瞰シーンをイメージしたもの”だとか。
本文は写真ではうまく色が出ないものもありますが、全面蛍光インクをベタ敷きにして、円盤の図やデータの文字部分を白抜きにしています。
巻末には、空飛ぶ円盤年表、円盤の目撃情報や研究活動の歴史はもちろんのこと、その背景となる宇宙モノ映画から、平野威馬雄から矢追純一、タルコフスキー、NASAなどが入り乱れて出てくるほか、歴史的なUFO写真もたくさん盛り込まれています。
さらに、由緒正しいアダムスキー型円盤と葉巻型円盤のペーパーモデルもついています。
新書上製118P