河野聡子編「閑散として、きょうの街はひときわあかるい」
TOLTA マイナンバープロジェクト 2020年4月20日ー5月19日 (TOLTA)¥1500+tax
2020年春、コロナ禍で、私たちは日々、様々な数字をつきつけられた。
毎日発表される感染者数や死者数、受診の目安としての4日以上続く37.5度以上の熱、2m以上の社会的距離、3密、2週間の隔離などなど…多くの人がこれらの数字に注目し、一喜一憂した。
あるいは、感染予防に名の下に、マイナンバーという個々に割り振られた数字に、個人情報がひもづけされて管理されるのでは…という不安や危惧も再燃した。
そんな中で、言葉と詩の未来を追求するヴァーバル・アート・ユニットTOLTAは、偶然にも自粛要請期間に重なった4月から5月にかけて、数字を含むテクストを1日1編以上、ネット上の共有ファイルに書き込むマイナンバー・プロジェクトを呼びかけ、そこに集まったテクストを詩として再構成したのが本書である。
感情を含まない(はずの)数字や数値によって、2020年の春、人々が動揺や不安を覚えた、その空気を伝えるテクストが詩人の視点によって鋭く再編されています。
【執筆者】
ゲスト参加者(敬称略)
暁方ミセイ、及川俊哉、大崎清夏、岡本啓、小峰慎也、柴田望、タケイ・リエ、文月悠光、北條知子、三上温湯、宮尾節子、吉田恭大
TOLTA
河野聡子、佐次田哲、関口文子、山田亮太
A5変形134pages