アラザル vol.03 ¥1000
佐々木敦が主宰するインディペンデント・スクールBRAINZの批評家養成ギブス受講者を中心として作られた批評誌「アラザル」。当初の卒業制作的な雰囲気を脱して、エンターテイメント性を備えた、400P超の読み応えある文芸誌となってきました。年末年始、どちらかというと寝正月というご予定の方に、おすすめしたいです。
内容は—-
●一柳慧インタビュー:現代音楽の最重要人物・一柳慧の歩みとその音楽の思想を、6時間43,000字強の超ロング・インタビューで辿る。
●佐々木敦インタビュー:『ニッポンの思想』(講談社現代新書)を上梓した佐々木敦に、この本に関する質疑応答をしつつ、2010年刊行予定の『未知との遭遇』へ至る思考、そしてオルタナティブな批評のあり方などをインタビュー。
★論考11本
-「起筆と意味」
-山下望 「彼岸過ぎまでのラップ SEEDAのヘルズ・キッチンと、天国の門」
-dhmo 「☆★☆may fXXkin’ fXXkin’ fXXkin’ die☆★☆」
-畑中宇惟 「『放浪記』を語る前に考えること」
-杉森大輔 「大友良英、その演奏と聴取の諸相」
-山本浩生 「独白in批評 〜『1Q84』≠鴻池神話・<種明かし>からの省察〜」
-「装いについてのノート」
-西田博至 「一柳慧のいる透視図 −−ニッポンの批評へ」(連載第2回)
-阪根正行 「現代小説解読講義:柴崎友香『その街の今は』」
-西中賢治 「我々の密室犯罪における一つまたは二つの考察」
-黒川直樹 「閨房の手ぐし〜杉浦日向子の百物語をよむ〜」
●分解批評〜映画『サマーウォーズ』/舞台『生きてるものはいないのか』『生きてるものか』
●スカイプdeディベート批評:1つのテーマに沿って批判・肯定派が論戦する「ディベート」をスカイプ上でトライ。テーマはソフィア・コッポラから三島由紀夫や性愛問題まで。
●NRK〜日本語ラップ研究所:いとうせいこうから最新のアンダーグラウンド・ヒップホップまで、執筆陣がオールナイトで語りつくしたドキュメント。
B6判440P