柳生忠平「モノノケマンダラ」(瀬戸内人)¥1400
八十八か所の霊場をめぐるお遍路信仰がいまものこる霊性の島、小豆島で、そこにつたわる妖怪やカミガミの民俗の蒐集しながら、目に見えない妖怪たちの声に耳を澄まし、”全身これ一本の筆となり”ひたすら妖怪のすがたを描く妖怪画家・柳生忠平。
島の古い民家の天井、取り壊した家屋の戸板など、何かが宿った素材に絵を描くことが多く、不定型の作品が多い作家の作品群を、フォークロアに明るい地元の出版社が24葉のポストカード画集に編集。
怖いだけでない、ユーモラスな異形に、妖怪世界の深さを感じさえられます。
A6判48pages
●柳生忠平(やぎゅう・ちゅうべい)
妖怪画家。1976年、香川県小豆島生まれ。東京、大阪、京都、香川等で個展を開催。
近年はイタリアや台湾でも展示を行うなど、世界中に「妖怪アート」の魅力を伝えている。
巨大妖怪天井が「モノノケマンダラ」など柳生忠平の作品は、香川県小豆島「迷路のまち」のアートギャラリーMeiPAMで鑑賞することができる。