ニュージーランドの小悪魔?ヒロインシリーズ カール・ウィルス「切腹姫とスケ番ジェシカ」

カール・ウィルス「切腹姫とスケ番ジェシカ」

カール・ウィルス「切腹姫とスケ番ジェシカ」(峠の地蔵出版)¥1100+税

タコシェで大ヒットした、北欧コミック「ニートメタル」のような、アメコミでもBDもない海外漫画の翻訳・出版を手がけるハル吉(峠の地蔵出版)が、今度は、ニュージーランドの漫画家カール・ウィリスのヒロインもの「Princess Seppuku」(切腹姫) と「Jessica of the Schoolyard」(スケ番ジェシカ)シリーズを一冊にまとめました。

カールは横長の1ページ1コマ形式というスタイルの作品を自費出版で発表している73年生まれの作家。オリジナルの倍の判型のA5判の本書では、2コマを1ページにおさめています。

アメコミのほかに、黒沢映画や丸尾末広、駕籠真太郎らに影響を受けたというカールのヒロインは、空を飛びまわり、刀を振り回して非道な輩を容赦なく成敗する切腹姫と、くわえ煙草で校内を歩き、気に入らない同級生や先生をはすぐにナイフで刺しちゃうJKのジェシカ。
素朴でかわいいタッチの絵柄と、怖いもの知らずのヒロインのキャラのギャップが愉快です。

巻末にはハル吉による作者インタビューを収録。

A5判96pages

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