手差ユニッツ「TELERO」¥740+税
杉浦茂や長谷川町子のような昭和テイストの漫画のようでいて、時代を超越したシンプルな線画のタッチのコミック。
それを一人で印刷、製本して出版したのが「手差しユニッツ」の名前の由来ですが、今回は印刷製本は外注。
それでも、吹き出しの中の文字も手書きの味わい深い掌品集。
収録作品はーーーーーーー
「テレロ」
「TOKYO TOKYO」銭湯/四ツ谷/蕎麦/公園/新橋/東京湾/
「一九九〇年の夏 花の博覧会に行った」
●テレロは、シャイで肝心なところで口下手になってしまうラリル氏が研究の末に発明した意思伝達装置TELEROのお話。
氏がこの開発に打ち込んだのには、伝えたい大事な事があったからなのに、肝心なとのときに、想定外の事態が起こり、TELEROと氏の運命は予期せぬ方向へと転がり出します。
思いを伝えるべき手段に乗せることができるのか、あるいは手段や言葉からこぼれおちてもなお伝わるものは…。
伝えるもどかしさと感じる喜びにあふれた短編。
●TOKYO TOKYOは東京の景色を切り撮ったサイレントコミック。
●そして「一九九〇年の夏 花の博覧会に行った」は、ちょっと怖いお父さんの下、家族で外出して、出先でも怒られるあの切ない子供時代の思い出?を描いた作品。
A6判 108pages 300部
※写真ではわかりにくですが、表紙はパール紙で、印刷部分も光沢ある美しいデザインです。
TELRO