日別アーカイブ: 2021 年 11 月 5 日

上海発のカルチャー誌 True Guide for Shanghai Culture ケチャップ ketchup. #3 2021. Autumn おいでよ、僕の部屋。

True Guide for Shanghai Culture ケチャップ ketchup. #3 2021. Autumn おいでよ、僕の部屋。¥650+tax

上海発、現地の人たちへの取材を通して、上海文化を日本語で発信する季刊誌です。
グルメやアートもいいけど、上海を知るなら、そこに暮らす人のお部屋を見るのが一番。ということで、都築響一さんの「TOKYO STYLE」の2022年上海版のような特集です。

登場するのは—
はじめて手に入れた老房子の20平米の部屋を中古品でリノベして愛猫と暮らすモデル兼フォトグラファー、古民家を20年代の日本家屋風にリノベして暮らすハンバーガー店オーナー、屋上の違法増築部分をミニマルな快適空間にした日本人建築士、厳選中古家具で北欧ビンテージ家具風インテリアに囲まれたマンション住まいの香港人、インテリア雑誌に出てきそうなマンションに暮らすDJ、田園風景に囲まれたリノベ倉庫住まいのアーティスト、地下アトリエつきアーティストレジデンス兼雑誌編集部という秘密基地めいた物件を運営するアーティストなどなど。
広大な一戸建てから狭小物件まで様々ですが、それぞれ自分の快適を追究したこだわりの空間になっています。

連載「SACHIKOの部屋」では上海で活躍する女性が登場しますが、今回はモデルとして世界で活躍した後、ブランドを立ち上げ、フィットネスジムを運営するなどして美しいライフスタイルを提案するMassonさんにインタビュー。

A4変型28pages
#2「食の上海。」もあわせてどうぞ。

木村衣有子編「底にタッチするまでが私の時間 よりぬきベルグ通信1号から150号まで」

木村衣有子編「底にタッチするまでが私の時間 よりぬきベルグ通信1号から150号まで」 (木村半次郎商店)¥1600+tax

新宿駅ビルの地下にある小さな飲食店『ビア&カフェ ベルク』が毎月発行するフリーペーパー「ベルク通信」のバックナンバーから、するどい短文やしみいるエッセイを選び出したベスト版的ベルク通信。

1970年に純喫茶として開店したベルクは、1990年、創業者の息子に引き継がれ、ベルク通信はお店が「大衆喫茶食堂」として変化・成長をはじめる94年に発行されます。
手早く手頃な価格で良質なものを提供し、多くの人が足を運んできたお店は、2006年に駅ビルのオーナーが代わったことから、退店勧告を受け、何年にもわたり、それに抗い営業を続けてきましたが、この本は、その困難な時代以前の、いわばお店が在り方を探り、お客さんと共有してきた青春時代の記録といえます。

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第1号の「店長よりご挨拶」と題したコラムの中には、こんな言葉が見つかる。
「妙な言い方になりますが、読者となられるお客様に、少しでもつけいる隙を差し上げたい」するとこの一冊も、隙の産物ともいえる。1号から150号まで、それは1994年から2006年までの記録でもある。そのあいだの出来事はもはや昔話といえるのではという感もなきにしもあらず、とはいえ「ベルク通信」の中からはきっと普遍的な価値観を映した文章を数多見つけ出せるはずだと思った、私の予想ははたして裏切られなかった。(まえがきより)
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目次
・よりぬきベルク通信(いらっしゃいませ/お客/コーヒー/味/ここで働く/ビール/無駄なものを削れば必要なものを守ることには、ならない/誰かの記憶と結びつかなければ始まらないとすら私は思うのです)
・グラビア「近頃のベルク」
・エッセイ「サイレントベルク2021春」「ベルクに行けばなんとかなる」木村衣有子
・編集後記「駆け出しベルク通信、今日に至る 愛染恭介(「ベルク通信」編集長)」

メニューで埋め尽くされた外壁、コーヒーやビール、ソーセージなどのおなじみのメニューがカラーページに収録されています。

四六判 無線綴じ 136pages
装丁:木村敦子(盛岡の街雑誌『てくり』/kids)
2017.11.10