月別アーカイブ: 2020年10月

こうの史代「本のこども」

http://taco.shop-pro.jp/?pid=155006585

こうの史代「本のこども」¥300+tax

「この世界の片隅に」のこうの史代による、実際に12種の豆本が作れる製本ガイド絵本。

本を伏せたような変な髪型の主人公・本間しおりが登場し、彼女の語りに従って、ページを切ったり折って綴ると、12の製本方法で12の豆本ができます。しかも、本の内容はそれぞれの本の作り方になっています!

「新刊情報こどもの本」にちなんで、本を主人公にした作品として2016年から17年にかけて1年間連載したもの。

紹介されている製本方法は—
中とじ本/ 平とじ本/ 無線とじくるみ製本/ 巻子本/ 折り本/ 大和とじ本/ 四つ目とじ本/ フランス装/ ドイツ装/ 列帖装/ たたみ本/ 観音上製本

「世の中には予想外の災難があるものです。だから、わたしも予想外のことで笑い飛ばしてやりたくなって、久し振りに自費出版してみました」

A5判50pages

ミヤタケイコ「今日のアマビエ様画像」

ミヤタケイコ[今日のアマビエ様画像」¥1000+tax

2020年3月〜5月のステイホーム期間、仕事に集中できずにいた、ぬいぐるみアーティストミヤタケイコは、ネットにも出まわった古文書のアマビエ像の立体化を試み、ぬいぐるみを制作。
連日、そのアマビエ様を、自宅の庭やアトリエ、限られた外出先で撮影し、SNSに投稿しました。
「当時は作品制作が進まず、唯一アマビエを撮影する事だけがスッと出来たのです。
ちょっと祈りにも近い行動です」

その頃は、挨拶や応援、生存確認のように見えた画像が、写真集にまとまると、生活も町もすべて滞っていたようでいて、雪が降り、やがて陽射しが明るくなり、花が咲く季節の移り変わりがみてとれたり、乗客がいなかった電車など、あの時の景色がアマエビ様とともに甦ってきます。

15cm×15cm 36pages

名画座手帳 2021

名画座手帳 2021 ¥2000+tax

都内の名画座のスケジュールをまとめたフリーペーパー「名画座かんぺ」を発行するのむみちさんが企画・監修する名画座手帳。
文房具好きのこだわりを発揮して、栞や映画の半券など入れられるポケットなどの工夫をこらし、この一冊で日常使いと映画鑑賞に役立つ使い勝手のよさで好評です。

今年の直筆文字帯文は、小林旭(歌手・俳優)と藤子不二雄A(漫画家)!

●NEW!「シリーズ映画チェックリスト」(56シリーズ)
●NEW! B5折りたたみ別紙付録/sideA「寒空はだか(漫談家)制作 あの頃のびんビールのラベル 傾向と対策」・sideB「昭和36年東京都電路線図」
●NEW! 「映画化常連作家の映画化作品一覧」〈その⑥〉藤原審
●各週ごとの見開きに、俳優や監督、脚本家1083名などの誕生日or命日を明記。索引つき。
●主な旧作邦画1400作品の誕生日(公開日)を該当日にPICK UP!
●日本映画史を代表する監督たち138人の活動期がひと目でわかるチャート。
●映画化常連作家の映画化作品一覧(その4 舟橋聖一 その5 丹羽文雄)
●日本映画の黄金時代を支えた三大新劇団(俳優座、民藝、文学座)ある年の名簿
●戦後~昭和40年代の物価表
●改訂:都内主要名画座5館の座席表やスクリーンサイズ、料金情報を含む劇場情報も網羅。
●主要名画座5館の特集タイトル一覧(2019年下半期〜20年上半期)
●全国旧作上映施設リスト
●気になる名優たちの年齢がわかる、年号・西暦に対応した早見表。1878年以降。
(亡くなった名優たちにも親切)

邦画鑑賞に役立つ情報がてんこ盛りです。

毎日の予定や映画の感想を書くことの楽しさに加えて、読んでも楽しい、名画座ファン&旧作映画ファン必携の手帳です。
また週刊予定の見開きと方眼メモの見開きが交互に構成されており、映画の感想やメモもたっぷり書き込めて…と使いやすさが追求されています。

通常手帳としての内容ーーー
○年間カレンダー(2021.1月~2021.12月)
○月間カレンダー(2021.1月~2021.12月)
○週間カレンダー(2021.1月~2021.12月)
・月曜はじまり
・バーチカルタイプ(縦割り)
・インクの色は落ち着いたブルーブラック
・開きやすい糸綴じ製本
・ダブルスピン
・巻末メモ5ページ

A6判 296pages
開きやすい糸綴じ製本・汚れの目立たないよう三方小口が黒に染まっています
ツートンタブルスピン

š! #39「The End」

š! #39「The End」¥1091+tax

ラトビアの首都リガから発信されるコミック誌š!の39号のテーマはThe End。
コロナの蔓延や各地の天候異変や自然災害に見舞われた2020年。不安や景気後退で貧困や差別などの諸問題まで浮き彫りになった現在、世界各地の21アーティストが終末とその先に垣間見える世界を描きます。

表紙: Heikki Rönkkö (Finland)
寄稿: Cátia Serrão (Portugal), Christopher Sperandio (USA), Francisco Sousa Lobo (Mozambique), Hans Nissen (Finland) Heikki Rönkkö (Finland), Iris Yan (Brazil), Jana Ribkina (Latvia), Janne Marie Dauer (Germany), Joana Mosi (Portugal), Julius Wagner (Germany), Justė Venclovaitė (Lithuania), Katharina Kulenkampff (Germany), Keren Katz (Israel), König Lü. Q. (Switzerland), Marco Quadri (Italy), Nicole Zaridze (Canada), Nikita Lavretski (Belarus), Pablo Boffelli (Argentina), Peony Gent (UK), Rikke Villadsen (Denmark), Volha Kavaliova (Belarus).

A6判146P 無線綴じ フルカラー 言語は英語

香山哲「ベルリンうわの空 ウンターグルンド」

香山哲「ベルリンうわの空 ウンターグルンド」 (イースト・プレス)¥1000+tax

漫画家/アーティスト香山哲のベルリン移住記コミック第2弾。

アーティストとして、いかに消耗せずに、限られた一生の時間の中で、創作と生活を豊かに生きるか
というテーマに向き合ってきた香山哲。
海外を旅をするうちに気に入って、住んでみたくなったベルリンに移住してみたら、仕事に追われることなく、のんびり暮らせるようになった…というのが第1弾。

続く第2弾、ウンターグルンド(アンダーグラウンド)では、ベルリンにもドイツ語にも慣れて、知り合いもできた著者が住民の一人として社会参加の第一歩を踏み出します!

開発が中断した施設の地下スペースの利用方法を巡って、市民の意見が公募されたのをきっかけに、仲間とともに提案を行い、地下の一角にランドリーとシャワーを備えたシェアスペースを運営することに。

社会参加してみえてくる、地元民目線でのベルリンと、この町に根付くシェア文化や公共福祉、あるいは問題点が描かれています。

B6判変型224pages

これの前編となる、「心のクウェート」「ベルリンうわの空」もあわせてどうぞ。